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カスタム配電盤一筋、70年
—配電盤製造一筋で、昨年創業70年を迎えられました。事業内容を。当社は、昭和30(1955)年に創業し、オーダーメードのカスタム配電盤を製造している専業メーカーです。創業者である私の父が、手作業で作った開閉器箱を販売したのが事業の起こりです。強みは、営業から設計、板金、塗装、組立配線、検査まで全工程を基本自社で一貫生産できること。「できることは自分たちで」という創業者の方針が、今につながっています。製品は、分電盤から高圧受変電設備・制御盤まで幅広く供給しており、既製品では対応できない特殊な形状の製品も得意としています。
—高い品質を維持するための技術や生産体制は。
一貫生産のため、欠員が出た際も工程が滞らないよう生産体制を整えています。また、「配線の美しさは、お客さまの安心につながる」という信念のもと、性能はもちろんのこと、製品の美観にもこだわっています。どこに設置されていても、ダイシンの配電盤だと分かる高いレベルで仕上げている自負があります。また、図面や製品情報を長年蓄積しているため、当社で製作したものであれば被災や改造、トラブル時に迅速に対応できるのも、ご信頼いただいている理由だと思います。
—企業理念や社是を、社員間に浸透されています。
現在の高い評価をいただけているのは、先輩方がまじめに手を抜かないでものづくりに当たってきた証し。「未来は、自分たちが作っていくのだ」と、社員には常々話しています。社是に掲げた「和と明朗」「研究と開発」「誠を込めた製品」を、「一致協力して前向きに」「創造力を働かせ未来を切り開く」「心を込めて最高のサービス」と訳して朝礼で唱和しており、社員には、困難に遭遇した時の心の持ちようにしてもらいたいと思っています。
—今後の展望をお聞きします。
目指すのは「クワイエットカンパニー」。黙っていても声がかかるような存在でありたい。拡大よりも、きちんとお客さまに対応できる体制で、長く継続することを目指しています。そのためにも人材の確保は急務。現在インドネシアからの実習生を約14名受け入れ、4月に4名追加予定です。技術者はスリランカ人1名に加え、インド人の新卒採用も決定。配電盤のプロとしての誇りと責任を持ち、社会に必要とされる製品を提供してまいります。




山陽新聞社