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2025トップインタビュー




初期投資ゼロPPA事業推進
 —環境関連の事業を推進しておられます。
 特に太陽光発電のPPA事業に力を入れています。大規模店舗の屋根などのスペースを提供していただき、当社が無償でシステムの設置と運用・保守を行う仕組みです。お客さまは初期投資なしで環境価値のある安価な電力を購入していただけます。20〜30年という長期の契約になり、建物の修繕や人材の交流といった関係を保てる意義があると捉えています。
 —女性技術者の登用に積極的に取り組んでいますね。
 労働者不足への対応や多様性の推進にもつながると考えています。厚生労働省から2023年度に「えるぼし」二つ星に認定され、昨年8月には仕事と子育ての両立に取り組む「くるみん」企業にも認定されました。岡山統括支社では女性技術者4人が勤務しており、ライフイベントに応じて「ウェルビーイング」を実感して働き続けられるようサポートしていきます。男性社員に対しても育休を取って育児を経験してほしいと話す中、机上と現場の業務を仕分けることで、チームで働くという考え方が定着し、休暇を取りやすい環境になったと感じています。
 —近年は災害が激甚化しており、復旧活動の役割が重要になっています。
 当社は中国電力ネットワークから依頼を受けていち早く災害現場に駆けつけ、ライフラインの復旧に当たる使命を担っています。西日本豪雨においても倉敷市真備町地区などの電力インフラの復旧、避難所への空調機取り付けなどに携わりました。昨年の能登半島地震でも全体で延べ67人を派遣しました。当支社の執務室は2階で、蓄電池も備えており、被災時には作業指揮がとれるようBCP(事業継続計画)に対応した社屋となっています。
 —昨年10月に創立80周年を迎え、新たな企業理念を定められました。
 お客さまの信頼があって初めて成り立つ事業であり、「私たちは、技術と品質と誇りをもって、社会の発展を支え続けます」と簡潔明瞭に表現しました。われわれは縁の下の力持ち的な存在ですが、社会的な認知度を上げるためにも地域の防災やSDGs関連のイベントに積極的に参加したいと思います。当支社の建物はZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)建築になっており、高校生や大学生、さまざまな業種の企業から多くの見学者を迎え入れています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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