2026トップインタビュー



DX推進 未来と地域金融進化
—多様化の時代となり、AIの活用も多くみられるようになりました。近年、金融業界においてもさまざまな場面でAIを活用したサービスの展開が広がっています。ちゅうぎんフィナンシャルグループでは、DXを経営の重要な柱の一つとして位置付けています。お客さまの発展に貢献するためには私たち自身が変化し、成長し続けることが不可欠。そのためには従来のやり方にとらわれることなく、社会の変化を柔軟に取り込みながら進化していく必要があります。その実現の鍵となるのがDX。2017年3月に策定した長期経営計画Vision2027では10年間を三つのステージに分け、ステージごとに中期経営計画を掲げて施策を進めてきましたが、いずれのステージにおいても「DXの推進」を重点施策の一つとして位置付け、継続的な取り組みを進めてきました。
—DXが地域にもたらす効果は。
DX推進の目的は、非対面の利便性と対面の信頼性を組み合わせた、ハイブリッド型の金融サービスの構築にあります。例えば非対面では、ちゅうぎんアプリやビジネスポータルなどの内容を充実させ、時間や場所を問わずお取引いただける環境の整備を進めています。また、対面サービスの質を高めるため、AIなどの最新技術を活用し、従業員の能力向上にも取り組みます。一人一人が地域やお客さまにとって価値のある存在となれば、サポート体制がさらに深化し、地域の利益創出や発展への貢献につながります。こうしたハイブリッド型サービスの強化により、地域密着の価値と広域的な展開のバランスを意識しながら、多様化するニーズにも対応していきます。
—今後の展望は。
今年の抱負に「興」という一字を掲げました。一つは、既存の枠にとらわれることなく、新しい付加価値を提供する事業を興すこと。もう一つは、新しいものを生み出すために興味を持ち、失敗を恐れず挑戦する姿勢を大切にするという意味。その実現に向けDXの推進に加え、人的資本投資や組織風土改革など、これまでにない視点や考え方を育む環境づくりを進めています。新たな価値が生まれ、人や地域のつながりが深まることで、地域の活性化や課題解決へとつながることを期待しています。地域金融機関として未来共創の中核を担う存在を目指し人と人との信頼関係を原点に、時代とともに進化する企業であり続けたいと考えています。




山陽新聞社