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2025トップインタビュー




多様な工夫で経営効率化
 —物流問題にはどのような対策を。
 物流コストが上昇する中、無駄をなくして品物を運ぼうという取り組みを始めています。物流センターから各店への納品回数を減らし、積み方を工夫するなどしてトラックの積載効率を現在の約50%から80%に高めたいと考えています。ほかにも、グループの三好野本店の工場に惣菜(そうざい)製造業務を移管し、旧惣菜センター跡地に、従来は別々だったチルド帯と冷蔵帯を統合するセンターを設けて効率化を図るなど、さまざまな改善策を講じて物流コストの高騰をカバーしていく計画です。
 —働き方改革に向けた省力化・効率化の取り組みとは。
 セミセルフレジからフルセルフレジを増やし、過去のデータを基にAI(人工知能)が数量を予測する自動発注を導入し、作業の省力化・効率化を図っています。商品を並べる際は新しい品が奥になるよう並べ替える手間がかかりますが、各店への納品回数を減らしてその労力を削減することは、働き方改革にもつながると考えています。さらに、空いた時間を人手が不足しがちな弁当作りや果実のカットなどに充当できれば、より早くより多くの品を提供できるようになり、お客さまにも喜んでいただけるはずです。そうして複数業務をしてもらうことでパートナー従業員の人時を効率的に運用し、採用難による人手不足を補えると期待しています。
 —ベアを継続実施されています。
 省力化や効率化を図りつつ、お客さまに満足していただける売り場づくりをするためにも、従業員が複数業務を担いつつ働く意欲を高め、エンゲージメントを向上させることが重要です。モチベーションを上げるため、今年も正規従業員だけでなく、パートナー従業員も含め従業員のベースアップを実施します。今後もこの流れを止めず、継続していかなければとも考えています。
 —今後の展望をお聞かせください。
 後継者不足に悩む企業が増加する中、3年前にグループとなった三好野本店の黒字化を果たしました。今年は地元密着型の2店舗を展開する備前市のヒナセショッピングセンターをグループ化します。今後も、地元企業を中心にさまざまな連携を模索しながら事業拡大を図っていく考えです。創業地・岡山に貢献できる企業を目指し、一歩一歩地道に歩み続けたいと思っています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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