
2025トップインタビュー



新工場操業向け内部体制強化
—ホテルや観光、機械整備、コンクリートなど10社で構成されるグループの業況はいかがですか。おかげさまでグループ全体として、業績は順調に推移しております。各社ともに長年、地元岡山を中心に仕事をさせていただいていましたが、近年は岡山県外や海外へも積極的に営業活動を行うようになり、その成果が徐々に出てきているのだと思います。サービス業はインバウンドが増加傾向。製造業ではツチダ産業、ときわ製作所の得意分野を組み合わせて県外エンジニアリング会社との業務提携を実現しました。また台湾企業との取引も始まり、今後は東南アジアにも販路を広げたいと考えています。
—昨年取得された津山市の大規模工場跡地の活用法をお聞かせください。
目標の「グループシナジーの最大化、極大化」を実現するため、ツチダ産業、ときわ製作所、MGHの3社の一部工場を集約させる予定です。隣接した場所に三和精密もあり、これまで以上に各社の強みを生かしたアプローチができると期待しています。現在、MGHと、ときわ製作所が共同で手がけた特殊車両の需要が見込まれており、量産体制を整備するのも目的の一つです。特殊車両とはインフラのメンテナンスに特化した社会貢献度が高い製品です。現在は工場の改修工事を行っており、2026年秋に完成する予定です。
—安全面にも注力されています。
県外、海外への事業を推進する一方で、従業員が安全に働ける職場環境を整えるため、昨年はグループ全体で社内の安全管理を徹底的に見直しました。各社で安全衛生委員会を立ち上げ、細部まで点検、改善を繰り返しています。また企業の規模拡大を目指すにあたって重要なのは内部統制です。売り上げの追求だけなくコンプライアンスを重視し、社内の管理体制をしっかり構築していきます。
—今年の展望を。
ときわグループを広くPRするため、吉備サービスエリア上り線で人気アニメ「PUI PUIモルカー」とのコラボイベントを4月6日まで実施しています。イベントやオリジナルグッズの販売もあるので、お子さまをはじめ大勢の方に楽しんでいただければと思っています。今年は新工場操業に向けて準備を整える年です。来年一気に量産できる“垂直立ち上げ”ができるよう、安全操業、内部管理体制の強化を進めてまいります。