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2021トップインタビュー




新たな価値を創造し100周年へ
 —海運業界は環境規制の強化で燃費の良い省エネ船を求めています。船舶用プロペラのシェアで日本のほぼ100%、世界の30%を占めるメーカーとしての取り組みは。
 世界の物流の9割を支える船舶による地球環境への負荷を減らすには、温室効果ガス総排出量削減に対する推進器の果たす役割も見逃せず、高性能なプロペラや省エネ製品を持つ当社には大きな商機と捉えています。ここ数年の間にカーボンファイバー製のプロペラやプロペラの前部で水流を整えるダクトなど燃費向上につながる独自の製品類がそろい、事業ビジョンを「船舶の総合推進機器メーカー」から「船舶の推進性能を最適化する」と定めました。また昨年はエンジンからプロペラに伝わる馬力を計測する軸馬力計を手掛ける会社を子会社化し、モニタリングによるデータを収集・解析により、運航中の船を対象にした新サービスに活用します。就航船向けのソフトやサービスなどのソリューションビジネスを拡大、適切なメンテナンス時期をつかんでプロペラの取り替えを提案し、さらなる効率化による省エネを実現していきます。
 —今年25年ぶりに新社長に就任されました。創業100年まで5年です。
 当社は「一品受注生産」を通してものづくりの技術を磨き、お客さまからの信頼を得てきました。お客さまにしっかりと向き合う姿勢はこれからも変わりません。当社のブランドスローガンは「We Go Beyond」。「誰もやらないをやる」「誰もできないをやる」との強い思いで常に新しいことに挑戦する歴史でした。ナカシマにしかできない新たな価値を創造し、100周年とその先を目指します。海外では中国、韓国の需要を取り込んで世界シェアを拡大、成長の見込める東南アジアでは帝人ナカシマメディカル(医療機器製造)、システムズナカシマ(ソフト開発)のグループ企業とともに新たな需要を開拓していきます。
 —新組織も誕生しましたね。
 今年2月、エンジニアリング本部に「イノベーション室」を新設。船舶関連の新製品開発だけでなく全く異なる業種にも取り組む部署で、未来に挑戦する職場にしたいと考えています。採用方法も今春から変え、職種を分けずに採用し、適性と能力に合った仕事をしてもらいます。文系・理系問わず、多くの若い人たちに当社で人生の夢を実現してもらいたいと思っています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2021年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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