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2025トップインタビュー




インフラワーカーを誇りに
 —昨年度の業況はいかがでしたか。
 各部門ともおおむね堅調でした。輸送事業では、取引先であるJFEスチール西日本製鉄所で今年から本格化するカーボンニュートラル実現に向けて、構内での原料輸送のほかさまざまなご要望に対応できるよう体制を整えます。倉庫事業では、玉島地区(玉島ハーバーアイランド)に新たな危険物倉庫や一般貨物倉庫を今年中に着工する予定です。水島には化学メーカーが多いわりに危険物倉庫が少ないため、新たな商圏獲得のためにチャレンジします。コンテナ事業は、コロナ禍以降全国的に取扱量が減少傾向にあります。水島港湾関係でも約2割減少しており、当社も影響がありました。事業立ち上げから30年以上順調に推移してきましたが、新たな取り組みを考える時期に来ています。介護事業では人材不足に対応し、今年新たにベトナム人技能実習生を3人採用しました。今後も優秀な人材確保に継続して力を入れていきます。
 —中谷グループ全体で「インフラワーカー宣言」を発表されました。
 インフラワーカーとは、港やエネルギー関連施設などで社会インフラを支えるために体を張って働く人たちを意図しています。われわれ中谷グループ(中谷運輸、中谷機工、中谷興運、中谷エネテックなど計10社)は、大阪港を中心に港湾事業を基盤とした事業を展開し、社会インフラを支える活動に従事し、現場で働く人たちの偉大さを間近で見てきました。しかしながら、日本の貨物の99%は港経由で、港の担い手がいないと人々の生活が成り立たないということは意外にも知られていません。そこで、阪神淡路大震災から30年を迎えるにあたり、この宣言に込めた思いを大切にしながら、安全・品質の向上や、社会と地域の発展に貢献していこうと思いを新たにしました。インフラワーカーを守るためにも従業員の給料面の底上げに取り組んでまいります。
 —ファジアーノ岡山と2月にクラブスポンサー契約を結ばれました。
 2014年から当社単独で協賛を続けていましたが、J1に昇格した今季から中谷グループとしてさらに上位のスポンサー契約を結びました。クラブ理念として掲げる「子どもたちに夢を!」の通り、地域社会づくりに取り組む姿に賛同しています。これからもファジアーノ岡山とともに、スポーツ振興とスポーツを通じた社会貢献活動を行っていきます。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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