
2025トップインタビュー



人間力を生かした「志事」を
—18店舗目となる三原店をオープンされました。昨年10月11日に18店舗目、広島県内4店舗目となる三原店(三原市宮浦)をオープンしました。備後圏西部の皆さまからのお声を受けて出店の運びとなりました。店舗は、中原三法堂のコーポレートカラーである藤色を随所にあしらったきれいめなデザインでまとめました。ゆったりした店内に仏壇や仏具、墓石、和雑貨などを幅広くそろえています。今後も地域の皆さまに喜んでいただける店づくりを目指します。
—今年1月、国産コーヒー栽培で本格的な収穫に成功されました。
2023年2月より、倉敷市内の約千平方メートルの遊休地を活用し、同市内では初めてとなる国産コーヒーの栽培事業に取り組んできました。栽培しているのは希少種の「アラビカ種ティピカ」です。今年1月に本格的に収穫を行ったところ、約50キロのコーヒー豆が採れました。「お世話になっている地域の皆さんや従業員に、心豊かな気持ちになっていただきたい」というのが基本のコンセプトです。将来的には当社の店舗での販売や、お客さまに飲んでいただくカフェの展開も構想中です。
—人間力を重視した、社内のチームワークづくりを進められています。
商品や利益は大切ですが一番大事にしたいのは「人」です。接客はもとより社内業務も心が伴っていないと気持ちが伝わりません。私たちの使命は仏事に携わる「志事」をすること。社員にも心の部分を伝えていきたい。具体的には大人数の会議をなくし、お客さまにとって必要と感じた内容に社員が集まり自発的にミーティングをしています。また社内勉強会として、数珠の房を作ったり、仏画を彫ったり、仏具について学ぶワークショップなども取り入れています。社員が楽しんで仕事をすることで、お客さまにも「喜んでいただくこと」が伝わるとうれしく思います。
—中期経営計画の最終年でした。それを踏まえて今後の展望を。
「お客さまの思いを形にし、継承するお手伝いをすること」を私たちの存在意義とし、3年間まい進してきました。結果的には岡山・広島県内に18店舗を展開し、霊園開発のお手伝いも55カ所、1万7千区画を超える順調な3年間になりました。今後も古き良きものは守り、「地域初」の新しい事業にもチャレンジしていきながら、お客さまのご要望に寄り添える伴走者でありたいと思っています。