
2025トップインタビュー



社会貢献と利益追求の両立を
—昨年、創業60周年を迎えました。弊社は土木業からスタートし、ビルや戸建て住宅、店舗などの建設業、分譲地開発、造成、販売なども手がける総合建設業へと成長してきました。また1990年代から太陽光発電を手がけ、企業として地球環境保全への取り組みも推進。創業時から一貫する「安くていいものを提供する」をモットーに今後も仕事をしていきます。
—戸建て住宅の状況は?
物価高の影響は大きいと感じますが、価格に負けない価値を持った家を提供し、お客さまに満足していただきたいですね。一番のアプローチは南海トラフ巨大地震などを想定した災害に強い家づくり。木造住宅へ制震ユニット「MIRAIE」を標準装備したり、長年蓄積してきた営業エリア内の地盤情報を基に、地盤沈下や液状化を避けるための適切な提案を行ったりと、防災力の強化に注力しています。
—2009年からはアグリ事業に力を入れています。
農業生産法人を立ち上げ、小松菜やトマトなどを栽培。稲作にも取り組んでいます。目玉は無農薬の水耕栽培で育てるホウレンソウ。あくが少なく柔らかいので、生で食べられるのが自慢です。弊社ホームページに掲載している料理レシピで、ぜひ多くの人においしさを知ってもらいたいと思います。
—SDGs(持続可能な開発目標)にも積極的です。
弊社は岡山県内の企業の中でも早い時期から太陽光発電に取り組んできました。12年に「京セラソーラー」の特約店を開設してからは一層進化したサービスを届けられるようになったと自負しています。また戸建て住宅で省エネ住宅「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH(ゼッチ))」も推進。太陽光発電を含め、光熱費を削減できて断熱性能も高い家を提供しています。社内的には自社の廃材を活用したバイオマス蒸気ボイラーで水耕栽培のハウスを温めたり、有機肥料を使って稲作をしたりと特にアグリ事業で環境に配慮した取り組みを推進中です。
—今後の抱負をお聞かせください。
企業は社会に貢献しながら、利益も追求しなければなりません。働き方改革を進め、より良い職場環境を実現するためにも、私を含め社員全員が「人よりチョットだけ頑張る」必要があります。「まじめ一本」の創業精神で、変化が激しく、先の読みにくいこれからの時代を切り開きます。