
2025トップインタビュー



「一生懸命なものづくり」体現
—6SエンパワーメントPJ(プロジェクト)に取り組まれています。昨年制定した企業理念“一生懸命なものづくり”の方針のもと、「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の5S+「安全」の6S活動に取り組んでいます。昨年4月より10カ月間メインの長船工場に中小企業基盤整備機構からアドバイザーを迎えて取り組みました。活動が進むにつれて工場はみるみるうちにきれいになり、社員の笑顔も増えました。最重要顧客を招いて行った7月と10月の中間レビュー会、1月の最終発表会での達成感に満ちた区画リーダーたちの発表には胸が熱くなりました。好評価をいただき、県内の異業種5社約40人の方が見学にも来てくださいました。長船工場以外の4工場についても、8月から現在進行中です。
—EMP(エンパワーメント)チーム活動について教えてください。
6SエンパワーメントPJと同時進行で、社員みずからが所属や会社の課題を考え、好きなメンバーと取り組む活動です。前期は23チームの応募があり、品質やあいさつ、製本設計の標準化などさまざまなテーマに取り組んでくれました。予選を通過した6チームがプレゼンし、全社員による投票で最優秀・優秀チームの表彰を行いました。歓声と拍手が湧き、大いに感動した表彰式でした。今期は19チームがエントリーしており成果発表が楽しみです。
—新たにカレンダー事業に着手されました。
昨年8月下旬から、事業の多角化の一環としてカレンダー製本の事業を岡山の今在家工場で始めました。オフィスやご家庭でよく使われている7枚または13枚をとじたカレンダーです。昨年は手探りでの作業でしたが、今後の状況によっては設備増強を図り、受注増につなげられればと思っています。
—社内研修に継続して力を注いでおられます。
経営理念に「学び続け、人格を磨き」という一節があるように、社員は学ぶ姿勢を持ち何歳になっても成長し続けてほしいと願っています。昨年は全社で集中的に5Sについて学びました。本年度は次期幹部候補社員の合宿型研修や、若手リーダー研修などを10回程度行います。来期は新たに女性管理職育成研修を3カ月連続で実施予定です。社員のスキルアップ、次世代の経営者の育成を目指し、IT技術をノートと鉛筆のように当たり前に活用できる人材を育てたいと考えています。