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2025トップインタビュー




顧客と向き合い営業力強化
 —業界の現状はいかがですか。
 昨年はメーカーの認証問題によって受注できる車種に制約が生じ、新車の販売は厳しい状況に置かれました。現場の営業スタッフのマインドに影響が及んだのも事実ですが、そんな中でも社員が頑張って一台一台を大切に売ってくれたことで収益につなげてきました。今後、メーカーの生産は徐々に回復に向かう見通しですので、お客さまに丁寧に向き合いながら商品を紹介し、新車の受注を増やしていきます。そのためのスタッフの教育も継続的に取り組みたいと考えています。新車販売以外の、保険や金融商品も含めたいわゆるバリューチェーン商品の展開も大切にし、収益を下支えする構造を整えていきます。
 —業務見直しなどの状況は。
 ここ3年間、各部署の責任者とのミーティングを定期的に開き、現場で浮かんだ課題をピックアップしてもらっています。複数の課題があれば優先順位をつけ、改善のプロセスを聞かせてもらいながら助言をし、進めています。この2、3年かけて手掛けてきたことが今、花を咲かせ、実をつけている状況で、細かな見直しの積み重ねも含めて、収益構造は着実に改善しています。プラスを増やし、マイナスを減らすという実に単純なことですが、それを継続し、先導していくのが自分の仕事と考えています。
 —働きやすい職場づくりにどう取り組んでいますか。
 働き方改革で言えば、営業時間を以前より短縮し、終業を1時間前倒ししました。残業も従来のみなし制度から完全な時間算定に変えるなど、以前から課題だと感じていた点を見直しています。休日は長めの連休取得を可能にし、大幅に増やしました。外で働くエンジニアに関しては、猛暑や寒さの業務への影響が大きいだけに空調や建物の断熱化にも取り組んでいます。改善によって優秀な人材の採用と定着を図りネッツトヨタ岡山で気持ちよく働けるようさらに環境を整えていきます。
 —今後の展望は。
 電気自動車(EV)の普及には思った以上に時間がかかるとみており、当面はハイブリッド車中心の展開になるとみています。部品数の少ないEVは整備などサービス面の収益が見込みづらい面があるだけに、普及が見通しを上回るような場合にも対応できるような体制を今のうちからしっかりと整えていかなければと考えています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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