プレミアム倶楽部

2025トップインタビュー




新しい価値と魅力を創出
 —市場動向はいかがでしょうか。
 転換期であり激動期であると言えるでしょう。従来、ビジネスウエアと言えばスーツ一辺倒だったものが現代ではなんでもありで、裏を返せば何を着ていいのか分からないということでもあります。これは消費者の方々だけでなくわれわれ販売側も抱えているジレンマであり、だからこそそこに活路があると捉えています。しっかりとしたコンサルテーションサービスを行うことで、お客さまのニーズを確実にキャッチできるのではないかと考えます。
 —「健康」など、従来になかった新しい価値観が生み出されています。
 大ヒットから定番へと進化した「アイシャツ」はおかげさまでシリーズ累計販売枚数1千万枚を突破し、当初の目標はひとまずクリアできました。次はこの素材をどう生かしていくか、どう深化させるかという課題に挑戦するフェーズに入っています。年代だけでなく消費に対する考え方によっても、現代は多様化という言葉ですらひとくくりにできないほど、価値観が一人ひとり異なっています。例えば「健康」というカテゴライズだけではキャッチアップできなくなっています。過酷化する気候、環境問題対応も同様で、分かりやすくかつお困りごとにダイレクトにお応えできる商品価値を生み出すことが求められていると感じています。
 —店舗の拡充が進んでいます。
 一時のEC(電子商取引)全盛期の反動からリアル店舗への回帰が進んでいます。リアルショッピングによりエンターテインメント化が進み、ECでは味わえないリアルならではの出合いや面白さが見直されています。つまり、店舗展開を粛々と続けていた当社にとって大きなアドバンテージを生かさない手はありません。コロナ禍により休止していたほっとひと息ステーションを再開し、買い物プラスアルファの価値をご提供しています。さらに、店舗での提案力強化に向けてさまざまな取り組みがスタートしています。売り場づくりとものづくり、そして人づくり三つのファクターで高水準を目指します。
 —70周年に向けた取り組みは。
 イタリア、イギリスの老舗メーカーと提携した新商品の開発が進んでいるところです。一方で、私たちの理念は「お客さま第一主義」で揺らぐことはありません。お客さまのための業務に集中できる組織体制構築を進め、いろいろな意味で「ワクワクできる」企業として進化を続ける所存です。




クリックで企業、教育機関のウェブサイトを開きます
企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ