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2025トップインタビュー




「出会いと和」掲げ一層の飛躍を
 —最近の業況はいかがですか。
 物流業界は人手不足など厳しい環境にありますが、売上高は右肩上がりのペースを維持しています。先のコロナ禍も、当社が取り扱う物流の大半が食品ということもあって大きな影響を受けずに乗り切れました。人手の確保と育成は重い課題であり、優れた人材が集い、安心して働き続けられるよう昇給や休日増加などに尽力しています。
 —業務拡大へ向けた取り組みは。
 時代のニーズに合致した総合物流企業として飛躍を期しています。ただ物を運ぶだけでなく、自前の物流拠点を持ち、配送まで手がけることでさらに利益を高めていく考えです。4年前に岡山県外で初の物流センターを大阪に造りましたが、さらに岡山市に大規模な物流センターを整備する計画です。M&Aも継続的に進めており、グループの総合力が一層高まるものと期待しています。
 —社会貢献にも積極的です。
 フィリピンのストリートチルドレンを支援する事業は25年にわたって続けています。企業などに置かせてもらった自動販売機の売り上げの一部を、貧困など厳しい環境に置かれた子供たちに贈ろうと現地のNGO団体と連携して進めてきました。また、若い世代に岡山の地にとどまってもらう狙いで、地元の大学生グループと連携した「青春(アオハル)まつり」を岡山市内で3月に初めて開催しました。地元企業の紹介ブースや地元特産品を使った物販コーナーなどを多くの人に楽しんでいただきました。わがまち岡山を盛り上げたいという熱意を今後も若者たちと共有していきたいと思っています。
 —今後の展望を聞かせてください。
 常務を務めているおいに2年後をめどに社長を任せるつもりです。53年前に夫婦で始めた牛乳配達を出発点に業務を拡大してきましたが、私自身が75歳の節目を終えるタイミングをもって後進に譲りたい。グループ企業の業務は物流以外にも自動販売機総合管理業や保険、人材サービスなど幅広いだけに、しっかりと経験を積んでもらいバトンを渡す考えです。数字的には、グループで120億円台半ばまで伸びた年商を150億円に乗せる目標があり、M&A効果なども含めて達成が視野に入ってきました。大切にしてきた「出会いと和」の精神を忘れず、お客さまのニーズに添った安全で確実なサービスを提供し、さらなる飛躍を実現したいと考えています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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