
2025トップインタビュー



ワークライフバランスを重視
—年間休日を120日に変更されました。その狙いは。当社は、これまでも「残業ゼロ」を断行し、所定労働時間を7・5時間と法定労働時間より30分短くしていました。今回はさらに、もともと年間休日116日だったのを1月から120日と増やし、一層、社員のワークライフバランスの改善を図っていきます。また、男女ともに育休取得率100%を目指し、産休・育休を取りやすい労働環境づくりにも努めています。取得者が増える中、業務代替をする社員に適正な手当を支給する、地方の中小企業では珍しい先進的な制度も4月に構築し、円滑な業務運営を図ります。加えて、休みを気持ちよく取れるような環境づくりに向け、人事評価制度を個人ではなくチームでの結果を重視する方向に移行しました。
ハード面では余裕を持たせた組織づくりを進めています。会社はあくまでも社員が自己実現をするための器。「働きやすさ」を高めることで、より優秀な人材の採用や生産性の向上、従業員満足度の向上につながるよう、環境整備にこれからも取り組んでまいります。
—階層別研修で組織のスキルアップを目指しています。
年間休日を増やすにあたり、出勤日だった毎月第1土曜を休日にし、1、4、7、9月はイベントデーとしてボランティアや地域貢献、資質向上のための勉強会などに当てることにしました。昨年からは外部コンサルを活用し、幹部階層、サブリーダー階層、担当階層向けの階層別研修も行っています。従来はOJT(職場内訓練)中心でしたが、体系的な学習機会を提供して組織のスキルアップを目指します。総務部では新たに紙媒体の社内報を作成しています。あえて紙にこだわり、立案・企画・制作を自主的に行って社員同士の横のつながりを深めています。
—スポンサーを務めるファジアーノ岡山がJ1に昇格を果たしました。
地域スポーツ振興を通じて社会貢献活動を強化したいと思い、トップチーム、ユースチームのユニフォームスポンサーとして支援してきましたが、うれしい昇格でした。企業や地域から激励の言葉をたくさんいただき、従業員や取引先からの評価も高まりました。企業ブランド価値の向上とともに、地域社会の発展に寄与していると実感しています。チームとのさらなる連携強化を模索して、地域振興イベントや共同プロジェクトの実施も検討中です。