
2025トップインタビュー



健康増進に寄与できる研究を
—新たな事務所での業務について聞かせてください。待望の新事務所が完成し、昨年1月から業務を始めました。1階のイノベーションセンターでは、これまで以上に革新的な開発と、皆さまに安心をお届けするための品質管理を行っています。2階は営業、品質保証、総務、システム部門などをワンフロアに集約し、よりコミュニケーションがとりやすい環境に変わりました。通常は食堂として使っている2階の多目的スペース「みらいエールスクエア」は経営方針説明会や研究部門の発表会、顧客を招いてのプレゼンテーションなどにも活用しています。情報発信の拠点としてさらに活用を進めていく考えです。
—ニンニクに含まれる成分SAC(サック)の研究開発が国の「Go—Tech」事業に選ばれました。
経済産業省の「成長型中小企業等研究開発支援事業」で、抗炎症食品としての高含有ニンニク粉末の開発が採択されました。当社が開発した発酵SACエキス末は、岡山県産業振興財団、岡山大学、岡山県立大学、日本大学や各企業と協力して研究中です。機能性表示食品化を目指すとともに、全身の抗炎症メカニズムを解明し、老化抑制機能を有する食品の開発につなげたいと思っています。約9700万円の助成金をいただき3年間で成果を出す計画です。人生100年時代に寄与するような成果につなげたいと考えています。
—新しい中期経営計画について。
今期から3カ年でスタートさせます。従業員の満足、お客さまの満足をつくることを基本方針に、意識と行動の変革を求めた行動目標を策定しました。全社でベクトルを合わせ、部門の垣根を越えた推進体制を構築します。合わせて、大事なことはフェース・トゥー・フェースで伝えるよう指示。便利な時代だからこそ対面で話す大切さを見直し、社員同士や顧客とのつながりを大事にしながら業務を進めます。
—働く環境の整備については。
ハード、ソフトの両面で整えていきます。会社の基本は人材。働きやすく、働きがいのある組織にしていくことが経営者の務め。コロナ禍が明けた昨年は140人が参加して九州への社員旅行も行いました。奨学金返済に苦労している社員向けに、返済の支援策を導入しています。肉体的、精神的に健康を維持しながら勤務できるようにさまざまな施策を講じながら社員と成長していきたいと願っています。