2026トップインタビュー



70周年、地域を盛り上げる年に
—サーキュラーエコノミー(循環経済、CE)推進に貢献されています。最近もCEエキスポで多くの取り組みを紹介されていましたね。CEは政府の重要施策に位置付けられており、循環型社会の実現に向けた国ぐるみの社会実験が今まさに始まろうとしている印象です。消費者の購買行動は、環境に配慮した商品を求めるように変化し、エコと縁が薄かった業界でも対応が求められることでしょう。今後は、メーカーや販売側からリサイクルに向けた意見や技術を求められるケースが増え、動脈産業と静脈産業の境界は薄れていくと考えています。当社では、さまざまな企業との連携を進めていますが、このたび大手釣具メーカー・シマノとの協業が決定。自動車のハンドルから当社がマグネシウムを回収し、岡山県内の企業が溶解、精錬、成形してリールを製造する計画です。
—プラスチック再資源化の展望は。
特に自動車の製造において、再生樹脂を一定割合使用することが義務付けられる可能性があるとみています。玉島工場では昨年10月、自動車スクラップから合成樹脂を選別するプラントが稼働開始。今後は自動車以外からも再生材を供給する仕組みを確立し、日本の基幹産業に貢献していきたいです。
—設備投資にも積極的です。
鳥取県境港市に機械加工が困難な大型産業機械などをガス溶断する専用の新工場を整備しています。材料の調達や加工後の製鉄会社などへの出荷は陸送に加え海上輸送も想定。全国的に不足しているガス溶断の資格を有する人材を当社では170人超確保しており使命感を持って事業に取り組みます。
—県内初のソフトボール専用球場が岡山市北区御津鹿瀬に完成しました。
当社の選手たちの頑張りに経営側が感化され、整備につながりました。外野には環境負担を低減した質の高い人工芝を採用。2月中旬から1カ月半、中米ホンジュラスの選手を招き、練習に打ち込んでもらいました。日本リーグの公式戦も誘致したいと考えており、球場整備がソフトに熱中する子どもたちの増加につながればうれしいです。
—今年は創業70周年の節目です。
地域を盛り上げる1年にしたいです。福岡神社(岡山市)への刀剣奉納プロジェクトを進めているほか、宗忠神社の御神幸では慶主を務めます。吉備中央町とは環境保全や健康増進を目指した包括連携協定を締結。100周年を見据えて事業展開していきます。




山陽新聞社