2026トップインタビュー



社名変更で変革の意思明確に
—7月に社名を変更されます。新しい社名は「アーヴァント.(IRVANT.)」。「IR」は英語のiron(鉄)に由来し、「VANT」はAdvantageをもとにした造語で優位性を意味します。製鉄所の設備部品や産業機械部品などを製造する傍ら、ここ数年は新規事業参入に向けた準備を進めてきました。2028年の創業100年に向け、変革への意思をより明確に示すための社名変更です。
—今後の事業の方向性は。
社名が変わっても金属加工が主軸であることに変わりはなく、既存のお客さまを大切にしていきます。製造現場のDXも推進しており、特に生産管理システムの導入により、営業・製造間の連携がスムーズになりました。当社のDXに関心を持った社外の方々から、工場見学の要望も寄せられています。新規事業は、個人客をターゲットにしたものを考えています。鉄以外の素材にも可能性を見いだし、生成AIなどを活用しながら多様な加工を手がけ、顧客ニーズに一層寄り添っていきます。
—組織変革の現状はいかがでしょうか。
社員一人一人が仕事に責任を持ち、主体的に行動する「自律型経営」を志向しており、社内に浸透してきたと感じています。現在特に力を入れているのは、若手の意識改革です。上司の仕事を積極的に取ってもらって権限委譲を進め、仕事が一定量に達した段階で部下をつけ、さらに下へと権限を委ねていく—というサイクルの確立を目指しています。失敗しそうな場面でも、あえて手や口を出さずに本人たちの発想を尊重しています。モチベーション向上のため、適切なタイミングで褒めることも重要です。若い人材がチャレンジできる環境を整え、「ここで働きたい」と思われる企業を目指します。
—岡山のものづくりに対する思いをお聞かせください。
岡山は製造品出荷額が全国12位であるにもかかわらず、企業成長率は伸び悩んでいます。素晴らしい企業がたくさんあるのに、成長につながっていないのは残念なことです。当社の顧客や協力企業は県外が中心ですが、最近は地元企業との横の連携も重要だと考え、異業種の方々と積極的に交流するようになりました。岡山の製造業を担う会社としての使命感を持ち、微力ながらも地域に恩返しができるような企業へと成長したいと考えます。




山陽新聞社