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2025トップインタビュー




世界のスイーツカンパニーへ
 —今後の事業計画についてお教えください。
 新たな生産体制をつくります。この春からは物流センターを併設する東岡山工場に和洋の生菓子製造を集中させ、生産から配送までの時間を短縮します。また10月には、8番目の生産拠点となる米子新工場(鳥取)が着工予定です。ヨーグルト製品を増産し「Yogurt Four Seasons(ヨーグルトフォーシーズンズ)」を支えます。また、初となるアイスクリームの生産体制をつくり、商品アイテムを充実させます。
 —国内外で出店や移転オープンが相次ぎます。
 国内はもちろん海外の動きも好調な宗家源吉兆庵は、この春に「新光三越信義新天地A4店」(台湾)と「三井ショッピングパーク ららぽーと台北南港店」(同)に新規出店いたします。また、ニューヨークに1号店を構える「K.MINAMOTO」をシンガポールでも展開します。国内で大きく変わるのは菓匠清閑院。2月に竣工(しゅんこう)した源吉兆庵京都四条ビル(京都)に本社を移し、この4月に従来は京都市左京区南禅寺草川町にあった本店を宇治駅前に移転オープンします。宇治抹茶をキーワードとするこの変革には、かなりの期待を寄せています。
 —源吉兆庵グループの新ブランドとは。
 今回立ち上げるのは、和菓子、洋菓子、チョコレート、米菓、乳製品までがそろう「J.sweets Harmony(ジェイ スイーツ ハーモニー)」。30代、40代のファミリーに向け、クオリティーの高いスイーツをリーズナブルな価格帯で提供します。出店は、秋に予定している東京、岡山を皮切りに、年内に数店舗をオープンする計画。ターゲットに合わせて人事面で若手を抜擢するなど、これまでとは大きく異なる形で進めています。
 —今後の展望をお聞かせください。
 海外店舗は軒並み30年を超えて地に足をつけた運営ができるようになり、源吉兆庵グループ各社のさまざまな菓子のイメージ戦略も形になってきたことから、世界のスイーツカンパニーを目指します。また、来年は創業80周年。さらに成長し続けるために、メインの客層が50代後半以降の宗家源吉兆庵に加え次世代向けのブランドを立ち上げるなど、時代背景とともに変革させながらも、岡山県人としてこの地を忘れることなくまい進してまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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