プレミアム倶楽部

2021トップインタビュー




需要開拓へ開発 あんパン人気
 —岡山新本社が今秋完成予定です。
 現本社(岡山市北区幸町)の東隣に建築中の新社屋は、これまで分散していた商品開発と品質保証、営業を集約させた、いわば商品を売るためのシンクタンクです。三つの部署の連携を強化し、開発からMD(商品化計画)までの時間短縮を図ります。それにより、タイミングを逃すことなく新商品を発売できるようになると期待しています。また、1階店舗にグループの洋菓子をそろえ、現本社1階の和菓子店には米菓店を合わせます。グループの多様な“味わい”を集めたこの地から、源吉兆庵の菓子文化を発信していく考えです。
 —昨年新発売したあんパンが人気を博しています。
 コロナ禍の影響で贈答や土産用のお菓子の需要が低迷していたことから、高まる「巣ごもり需要」に着目し、日常的に味わえるオリジナルのあんパンを開発。昨年10月に宗家源吉兆庵などグループの約70店舗で、3種類のあんパンを発売しました。以来、こだわりのあんを使用した和菓子屋のあんパンとして、多くのお客さまにお買い求めいただいています。一方で和菓子に興味がないという方たちにも、身近なあんパンを通じて源吉兆庵の名前や商品を知っていただけるきっかけになると考えています。この新たな挑戦は、社内の士気高揚にもつながっています。
 —岡山大学と共同研究し、健康をキーワードに菓子開発を進めています。
 洋菓子に用いるバターの不足を受けて社内で発酵バターを作れないかと考え、岡山大学に相談したのがきっかけです。今年1月、発酵・醸造と健康をキーワードとする共同研究のための連携・協力に関する協定を締結しました。発酵バターや飲む点滴ともいわれる甘酒などの生産、それらを用いた菓子づくりの研究にも取り組んでおり、来年には最初の成果ともいえる洋菓子を発売する予定です。また、社員と学生の相互交流を実施し、人材育成も進めています。さらにSDGs(持続可能な開発目標)の実現に向け、廃棄している果実の皮や種を新たな食品に転換する研究も行っています。例えば自社農園で摘果した若いマスカットの実や、こしあんを作る際に取り除く小豆の皮などを発酵させ、栄養価の高い商品を開発していく考えです。健康的で地球にも優しい新たなお菓子を国内外の店舗網を生かして販売することで、岡山の魅力を世界に発信していきたいですね。




クリックで企業、教育機関のウェブサイトを開きます
企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2021年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ