
2025トップインタビュー



グループ各社と協業進める
—2022年に天満屋グループに入り、間もなく3年を迎えますね。当社は駅弁の製造販売をコア事業としていますが22年7月に天満屋グループの一員となり、グループ内企業とのシナジー効果創出に向け「食材の充実や販売チャネルの拡大」を図ってきました。一方、昨年4月に天満屋ストアの子会社再編により高速道路のSA事業を分割譲渡するなど惣菜(そうざい)製造販売事業により軸足を置いた体制としました。
—ホームページを一新されました。
この2年間で天満屋ハピータウンの「三好野レストラン」2店舗(原尾島店・児島店)が飲食事業を主とするグループ会社(株式会社でりかエッセン)によりオープンしています。特に、「三好野」ブランドが岡山の年配の方々に愛されているのを目の当たりにし、若い世代にも駅弁文化や当社のことをもっと知っていただきたいと、今春リニューアルしました。公式サイトの更新に合わせて、ECサイト「三好野本店ネットショップ」を開設し、お花見をはじめ四季折々のお弁当やお節などの歳時記商品を積極的にご案内するとともに、新たにハピーカードのポイント付与サービスも開始しました。また、人手不足対応ではリクルートページで工場の業務内容や働きやすい環境についてPRしていきたいと考えています。
—昨年7月、新しい食品安全規格「JFS—B」を取得されましたね。
食品安全マネジメント協会(JFSM)が認証する規格で、お客さまに安心してお買上げいただくための生産過程でのチェック項目が明確に定められ、担当者に対しても衛生管理の指示が徹底しやすくなりました。今後も食品安全の向上へ努力を続けてまいります。
—生産設備の更新やDXの推進にも意欲的に取り組まれていますね。
衛生面の強化や生産能力の向上を目的に、加熱調理後の食材を一気に冷やして菌の増殖を防ぐ真空冷却機や容器を清潔に保つ番重洗浄機を更新したほか、短時間で調理可能な火力の強い釜を新調しました。バックオフィスもグループのシステム会社(OEC株式会社)の協力を受け、生産販売管理・勤怠給与・財務会計の主要システムを刷新・統合し、業務を大幅に効率化しました。今後も徹底した品質管理のもと、地元食材をふんだんに使い、伝統製法と新たな技術を融合した優良商品の製造販売を通じて地域の生活文化に引き続き寄与できるよう社員一同で取り組んでまいります。