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2026トップインタビュー




創業80年 国内外で価値向上へ
 —事業の現況についてお聞かせください。
 物価上昇や為替変動など、企業努力ではやむを得ない外部環境が続いていますが、「上質な菓子を提供する」という堅実な方針を徹底しております。未知の分野には手を出さず、長年築いてきた自社のノウハウを生かすことで、段階的に成長を実現してまいりました。
 海外事業が大きく成長しても、最も重要な基盤は発祥の地である岡山です。経営拠点を東京に移すことなく、地元での基盤を固めることを重視しております。
 13年前に自社農園で始めたマスカット・オブ・アレキサンドリアの栽培は、原料の安定確保と付加価値創出の戦略基盤となっており、重要な役割を担っています。今後は白桃の自社栽培を岡山と米子で展開し、産地や品種を分散させて収穫時期をずらすなど、万全を期す体制で品質の維持と安定供給を目指しています。
 —海外事業が好調ですが、その要因を、どう考えていますか。
 海外事業は、観光客や海外駐在員向けではなく、現地顧客を最優先する戦略と慎重な拡大方針が功を奏し、ひとまずは成功を収めております。そして原則100%単独出資を貫き経営の独立性を保ったことが、生き残りにつながったのではと捉えています。32年間で出店は40店舗という着実なペースを崩さず、ブランドの堅持を意識してまいりました。性急な拡大は失敗を招くという教訓を旨としています。
 —今後のビジョンを教えてください。
 創業80周年を迎え、これまでの事業成長を支えてきたのは発祥の地・岡山に根差した強固な国内基盤と、長期的な視点での人材育成への投資であると考えております。さらに海外での文化事業は、今後重要な柱となるべく進めている最中にあります。
 先日台北本店で行ったお茶会では、社内の和菓子職人が現地で上生菓子を実演し、お客さまに振る舞いました。菓子文化の提供だけでなく職人がお客さまと直接触れ合う貴重な機会となり、モチベーションとスキルの向上につながっております。今後も文化事業を通じてグローバルなブランド価値の向上と教育を両立させ、次世代に続く持続的な成長を目指してまいります。




企画・制作/山陽新聞社メディアビジネス本部
※2026年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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