2026トップインタビュー



新たな価値創造 未来を支える
—創業80周年に合わせて新スローガンを発表されました。創業以来「農を忘れず農にこだわらず」の精神で、農業従事者の問題解決に向け、独創的な切り口から挑戦を続けてきました。そして80周年という節目に創業100年まで見据えた若手社員中心のプロジェクトを発足。誕生した新スローガンは「あの手この手で未来を支える」。六つのグループ会社それぞれの社員が互いの強みを掛け合わせ悩みを持つ人たちに手を差し伸べる、明るい未来が目に浮かびました。同時に、緑化の緑、農業の土をイメージした色を取り入れた新制服を採用、心機一転、新たな価値創造に取り組む所存です。
—多種多様な農業機械が全国で活用されています。
有機農業に地域で取り組むオーガニックビレッジで、弊社の機械が再注目されています。京都府亀岡市などでは、化学合成した農薬と肥料を使わず育てた酒米を用い有機日本酒の製造が進んでいますが、除草作業や害虫駆除といった大きな負担がありました。そこで弊社独自の「ポット成苗」に加え、水田駆動除草機での物理的な除草を提案。通常より長期間生育することで大きく、根付きもよく成長した苗を、専用の田植え機で根を傷めず移植。田に深く水を張ることで雑草の発生を抑える「深水管理」にも適し、安定した品質の米の収量増に貢献しています。このシステムは気温が低く稲が育ちにくい北海道用に50年前に開発し、北海道の米作り、ブランド米を生む成果を上げています。他にも、農機具の電動化により騒音を軽減しカーボンニュートラルを可能にするなど、就農者減少が進む日本でいかにして農業を続けるかを常に研究し、開発につなげています。
—壁面緑化やホテル事業は。
行政の方針で緑化が推進されている都心部もあり、壁面緑化の需要はさらに増加傾向にあります。昨年も多数の引き合いがあり、東京、大阪、福岡の大型商業施設やマンション、大阪・関西万博のパビリオンなどの緑化を請け負いました。30年目を迎える後楽ホテルはリニューアルを行い、年々増加する外国人観光客を地方で受け入れるための準備を整える考えです。その他、後楽ゴルフ倶楽部の良質な温泉を前面に打ち出し、冬季のラウンドも、温泉と食事を楽しみにプレーしていただけるようなコースを考案するなど、変化する時代の中、各事業で新しい展開を積極的に進めてまいります。




山陽新聞社