プレミアム倶楽部

2021トップインタビュー




バイオマス発電設備を増強
 —集成材のトップメーカーとして、木材業界の状況をどう見ておられますか。
 昨年は新型コロナウイルスの影響が懸念されましたが、住宅着工戸数が前年割れする中にあって、木造住宅は大きく落ち込まずに済みました。商業や福祉施設といった分野でも木材活用が広がり、当社の集成材の出荷量は高水準を維持しています。今年2月には「都市木造」と呼ばれる高層ビル建設に対応できるよう、大型集成材の工場に14メートルの長さで1・5メートル角の柱が製造可能なラインを設けました。木材は再生可能で環境負荷の少ない資源であり、SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも、世界的に注目度が高まっていると感じています。
 —2016年に国内初の専用工場を稼働させた新建材CLT(直交集成板)はいかがでしょうか。
 東京・銀座の8階建てビルや、岡山県外の市役所庁舎に採用されるなど引き合いはあります。大手業者が集合住宅にCLTを用いるといった動きも出てきました。ただ、CLTの国内生産量は年間で約1万3千立方メートルにとどまっていますが、日本と比べて規制が緩やかで、先進地である欧州は100万立方メートルを超えています。当社の製品は品質でも価格面でも十分勝負できると考え、欧州輸出を視野に必要な規格取得の手続きを進めています。
 —木材と並ぶ柱であるバイオマス事業はいかがでしょうか。
 製材作業で出る端材や削りくずなどを燃料にしたバイオマス発電所は本社工場内に新たな施設を整備中で、8月に稼働予定です。出力は約5千キロワットと現施設の1950キロワットを大きく上回り、年間3億円近い売電収入が見込めます。また、木くずを成形し、ストーブやボイラーの燃料になる木質ペレットは今冬、厳しい寒さもあって非常によく売れました。バイオマス事業はさらに強化していきます。
 —官民出資で立ち上げた「真庭バイオマス発電」(真庭市目木)の運営会社社長も務めておられます。
 真庭市は地域を挙げてバイオマス事業に取り組んでおり、出力1万キロワットの現施設に続く第2発電所の建設を検討しています。燃料としては従来の針葉樹に加えて、より発電効率の良い広葉樹を用いる研究を市などが進めています。具体化すれば良質な燃料用木材の供給基地として、真庭の価値がさらに高まると期待しています。




クリックで企業、教育機関のウェブサイトを開きます
企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2021年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ