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2025トップインタビュー




「創造」できる環境で変化に対応
 —社会貢献の一環として、工業高校での出前授業に取り組んでいます。
 昨年は岡山工業に加え、水島工業、東岡山工業で初めて実施しました。各高校のOBの社員が講師を務め、仕事上の苦労ややりがいなどを紹介。自動ドアの模擬実機を使って構造を学んでもらいました。地域貢献だけでなく、講師役の社員が分かりやすく説明できるよう知識を整理し、反省点を次回の授業に反映させるなど、モチベーションの向上につながっているのがうれしいですね。エレベーターや自動ドアの施工は、いつまでもまちに残り続ける仕事。その魅力をもっと若い人たちに知ってもらいたいです。
 —マイホーム取得に対する補助制度を設けています。内容と狙いをお教えください。
 長く当社で働いてほしいという思いから、グループ全社を対象に、住宅を取得した社員に対して15年間にわたり補助する制度を設けています。大企業と同等の賃上げは難しいですが、10年以上続けて実施している給与のベースアップと定期昇給に加えて、必要なときに必要な支援をすることで社員が安心して働くことができるのではと思っています。
 —社員のヘルスサポートにも熱心に取り組まれています。
 妊娠、出産や育児、親の介護、自身の病気など、人生においてまとまった休暇を取らざるを得ない場面は意外と多く、年次有給休暇の法定付与日数では足らないこともあります。当社では、有給休暇を現行法上の消滅時効(2年)を上回る4年分まで請求できるようにし、社員と家族の健康をサポートしています。まだ不完全な部分はあるかもしれませんが、今後も福利厚生を充実させていきたいと考えています。
 —今後の展望をお願いします。
 当社では「心を込めて誠実に」「心を燃やして創造し」「心を集めて親和する」という三信条を定めています。社員はみんな誠実で、コミュニケーションも取れていますが、創造という面ではまだ課題がある気がします。ベテラン社員が先生となって若手に技術を承継する場の設置や、新しい事業分野への挑戦などを通じて、社員が創造できる環境を整えていければと思っています。また、女性技術者の採用も課題で、ハード・ソフト両面の整備もより進めなければいけません。人口減少社会を見据え、時代の変化に適応できる企業を目指していきます。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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