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2025トップインタビュー




確実、安全な仕事で信頼向上を
 —最近の業況を聞かせてください。
 弊社は金属リサイクル業を祖業とし、加えて各種建物の解体と、それに伴う廃材など産業廃棄物の収集運搬・処理が事業の柱です。「一般住宅からビル・プラントまで」をキャッチフレーズに掲げ、徐々に事業規模を拡大させていただいています。特に最近は、岡山市各所の再開発事業など大規模な現場の仕事が増えている傾向があります。エリア的には依然として岡山県内が中心ですが、四国方面、大阪、山口など県外の現場も、これまで仕事を請け負ってきた顧客企業さまからの依頼で発注をいただいている状況です。
 —人材の育成にはどのように臨んでおられますか。
 当たり前の事を愚直にこなし、お客さまの信頼を高めていく上で、人を育てることは重要です。この業界は経験に基づいた職人の世界という側面が色濃く、技術伝承も昔ながらの「見て覚える」という傾向が強いです。その優れた部分は守りつつも、変えるべき部分は変えていく必要があります。若い世代の仕事に対する考え方も変わっており、私たちが一層感覚を研ぎ澄まし、ジェネレーションギャップを生じさせないように心がけています。
 —時代に合わせて業務の変革を進めておられるようです。
 DX(デジタルトランスフォーメーション)対応の一つとして「3Dスキャナー」導入があります。スムーズな解体作業に向けて、現場で測量したデータをパソコン上に立体的に表示でき、面積や高さなども正確に把握することができるため、どの重機を投入してどんな手順で解体を進めるのが最適かといった情報を的確にはじき出して、スムーズな作業ができるようになりました。リモコン式の小型電動重機も導入し、小規模な現場や建物の内部だけを解体する、といった多様な現場に対応できる態勢も着実に整えています。
 —今後の展望は。
 慢性的な人手不足に直面する中で、業務の効率化・省力化の取り組みには引き続き力を注いでいきます。「解体は新しいものをつくり出す『最初のステップ』」であり、いわば街づくりに欠かせない仕事です。その理念を念頭に、解体からリサイクル、廃棄物の適正処理まで一貫したサービスをワンストップで提供し、迅速、確実・安全な仕事を積み重ねてお客さまの信頼を高めていくことに努めてまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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