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2025トップインタビュー




「100年」見据えた礎づくりを
 —昨年、社長に就任されました。
 父親の跡を受けて9月に4代目の社長に就きました。当社は1960年設立で現在、65期ですが、100期に向けた礎づくりという視点を持って社業に取り組んでいきます。やりがい、働きがいのある会社づくりという部分を引き継ぎながら、何を変え、何を残すか長期的な視点で議論をしているところです。最近の業績を見ると、半導体不足を受けて取引先からの先行発注があり、その反動の発注控えもあって売り上げの上下動が激しい状況が続いています。慎重に今後の動向を見極めていきたいと思います。
 —新社屋も完成しました。
 従来の1・5倍の広さを持つビルが昨年8月末に完成し、従業員増に見合う、ゆったりとした職場環境に生まれ変わりました。同規模の建物と比べてエネルギー使用量を50%以上削減するZEB(ゼブ=ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready(レディー)の認証を岡山県の卸売業者として初めて取得し、時代に合ったサステナブルなビジネス拠点となっています。取引先との打ち合わせや社員同士の「飲み会」など多目的に使えるリフレッシュルームも備え、気持ちよく働ける環境を整えています。
 —社員の交流に力を注いでおられます。
 コロナ禍で中断していた社員旅行を今年復活させることができ、全社員の6割近い130人が5日間のハワイの旅を楽しみました。コロナ禍によって社内の横の連係が薄まりがちだっただけに、今後も海外への旅を通して交流を深めながら、社員に会社の力も感じてもらえればと思っています。
 —将来の展望は。
 数字的には、最新期の売り上げである153億円を、次の5年間で200億円に乗せたいと考えています。会社の成長に合わせて社員個々の待遇面も改善していきます。業績向上に向けては、まず人材をどう成長させていくか。営業展開に関しては、進出から約20年になる九州地区へ人材をどんどん投入していき、同時に製造業のまちである広島へも力を注ぎ、業績を伸ばしていきたい考えです。取引先のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を後押しするための仕掛けを考え、外部からの人材活用なども含めて検討していきたい。お客さまに新たな価値を届けることで貢献していきたいと思います。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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