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2025トップインタビュー




従業員が共感し高め合う風土を
 —業界の近況を教えてください。
 エレクトロニクス業界において、自動車市場では電装化、電動化の向上、自動運転技術の進展に伴って自動車1台あたりの電子部品搭載点数が増加する方向感に変化はないものの、生産台数の伸び悩みを受け調整局面を迎えています。産業機器市場では前年からの在庫調整が長期化しており、回復の兆候が見られない状況です。
 —ローム・ロジステックと合併されましたが、今後の展望は。
 昨年6月にローム・ロジステック株式会社と合併しました。今回の合併により、弊社としましては新しい分野の物流業務に範囲が広がりました。倉庫の自動化や効率化を推し進め、新たに仲間となった従業員の皆さんとロームグループのさらなる発展に貢献できればと思っています。
 —昨年は厚生棟も完成されました。
 お客さまから信頼していただき、持続的な成長を実現するためにも、社会課題の解決に貢献する会社になる必要があります。まずは従業員が生き生きと働ける会社になることが不可欠であると考えており、その一環として4階建ての厚生棟を建設しました。1階はお客さまを迎え入れるショールームを含む来客エリア、2階は事務所、3階は開放感のある食堂、4階にはリラックスして休憩できるソファエリアやスポーツコーナー、コンビニエンスストアを設置しています。この厚生棟完成で、従業員がリフレッシュできる環境や健康促進を図れる福利厚生機能、お客さまへのおもてなしについて充実させることができたと考えています。
 —今後のビジョンは。
 エレクトロニクス業界は国内外の企業との競争が激しく、状況も目まぐるしく変化していく非常に厳しい経営環境にあります。いま一度原点に戻る必要性を感じ、全従業員と「企業目的」、「経営基本方針」について考え、意見交換をすることを目的に座談会を実施しました。活発な意見や考えが出て非常に有意義な場となり、従業員一人一人が「自分ごと」化できたものと思っています。従業員が会社の理念や目標に共感することが、一昨年から取り組んでいるエンゲージメント向上にもつながり、この難局を乗り越え、さらなる成長を続けていける原動力となると確信しています。そして社会課題の解決に貢献できる企業に発展した先に、将来、グローバルメジャーの仲間入り実現が可能になると考えています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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