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2025トップインタビュー




住宅リフォーム事業アピール
 —創業157年目を迎えられました。今年のLPガス業界にはどんな課題がありますか。
 昨年「液化石油ガス法」が改正され、今月からLPガスは「基本料金」「従量料金」「設備料金」を明示する3部料金制が導入されます。これまでは従量料金に組み込まれていた設備分が透明化され、大手企業も交えて価格競争が厳しくなると予想しています。
 —浅野産業を選んでいただくメリットを打ち出さないといけませんね。
 LPガスは主軸ですが、それに伴う住環境整備も任せていただきたい。昨年から本格的に住宅リフォーム事業に着手し徐々に受注が増えています。新築した当時の性能、機能を取り戻すハウスケアにも力を入れ、改善・改良するリフォームと両方できることをアピールします。関連工務店などと協力会を立ち上げ、人材を確保しようと思います。当社ショールーム「ピースナッツ」(岡山市北区大内田)を改装し、商品も入れ替えてリフォーム関連の展示イベントなどを計画しています。
 —シイタケやキクラゲの食品事業の状況はいかがでしょう。
 老朽化していた玉野市の栽培工場を順次リニューアルしています。昨年12月は単月で過去最高の出荷量になり、効率が上がっています。大学の教授(研究所チーム)とキノコの血液凝固抑制成分を共同研究し、それを応用した健康食品の開発も行っています。子会社の三宝ウエルネスで「岡山ばらずしの素」などの加工食品を販売しており、直売所を持ちたいと検討しています。
 —業務改革で取り組むDX(デジタルトランスフォーメーション)は進捗(しんちょく)していますか。
 社内での紙使用削減といった効果は見えてきていますが、顧客のウェブ明細利用などはまだ十分浸透していません。営業社員がタブレットを持参して動画で商品を説明するとか、ソフトの開発も含めて顧客の利便性を高めていきたいと思います。
 —人口減が進む地方に元気を与える企業の役割は重要ですね。
 快適な住環境で趣味や余暇を楽しむ面でeスポーツの普及に協力したいと思っています。振興団体の方に話を聞くと、仕事をリタイアしたシニア層などがeスポーツで交流し、関心が高まっています。弊社がエネルギーという硬い分野だけでなく、軟らかい分野にも興味があると知ってもらえば、求人でも好影響があると期待しています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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