2026トップインタビュー



“出る杭”求めて組織を活性化
—4月より新たな人事制度を導入されます。狙いをお聞かせください。従来の制度では、近年の社員数増加に十分対応できない上、評定が真ん中に寄る傾向にありました。モチベーション向上につながらないという意見もあり、外部コンサルタントの協力を得て新たな制度を策定しました。差をつけやすくするため、中心化傾向が出にくい4段階評価とし、一般職と管理職ごとに評価基準を明確化。管理職を目指すのか、専門職でその道を究めるかといったキャリアパスを自身で選べるようにしています。若くして管理職を目指す“出る杭(くい)”のような人材を求めることで、組織の活性化を図ります。
—社員間の交流も積極的に進められています。
事務所と工場が別棟で、出張も多いことから、親睦の機会をつくるようにしています。釣りやスキーといった自発的な活動に加え、ヨガや体操の教室、社屋屋上でのバーベキューなどを実施してきました。昨年10月からは社内報を月2回発行し、社員の趣味や仕事へのこだわりを紹介しています。スポーツ選手を雇い入れ、会社ぐるみで応援するのもいいかもしれません。社員ファーストの観点から、今後もさまざまな交流促進策を試行錯誤していきます。
—業務におけるAI活用の現状は。
生成AIのプログラミングによる運営管理システムの構築を検討しています。開発・保守を特定の事業者に依存しないため、経営資源である社内データを守り、有効活用できるというメリットが期待できます。業務マニュアルの作成や、海外の取引先と商談をする際のリアルタイム翻訳でもAI活用が有効だと考えます。人情の機微をくみ取る点ではまだまだですが、上手に活用して業務効率化につなげたいです。
—今後の事業展開についてお話しください。
お客さまのニーズを鋭く察知し、価値やサービスを提供していきます。当社はさまざまな企業と取引をしていますが、顧客同士が競合関係にあることも珍しくありません。製品の検査で当社へ来訪した際に鉢合わせしないよう、出入り口を分けたり、クリーンルームに仕切りを設けたりといった配慮をしています。新規事業として半導体業界向け精密洗浄装置の製造に取りかかっており、既に試作機が完成。メーカーとしての立ち位置を確立し、開発を任せてもらえる企業を目指します。




山陽新聞社