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2025トップインタビュー




人口減少見据えた「攻め」の経営
 —「攻め」の経営への転換を目指し昨年中期経営計画を策定されました。
 コロナ禍の下で守りの経営を余儀なくされましたが、これからは攻めの側面を重視します。今後10年間の経営で、企業が生き残るか否かが決まると考えており、そのような思いを中期経営計画「NEXT10」に盛り込みました。社会環境の大きな変化、特に人口減少を見据えた発展をしていきたいと思います。
 —具体的な取り組みは。
 他社との差別化を図り、より独自性を発揮するため、営業体制を整備。組織変更や増員も行いました。デジタル・アナログ両面で無人化を推進しており、業務への生成AI(人工知能)活用に向けた社内プロジェクトを立ち上げた一方、基本業務の見直しも進めています。求人では、人材の「募集」ではなく「発掘」とすることで能動的に探す姿勢を打ち出しており、新卒、中途採用ともに効果が現れています。働き方改革で残業時間を削減しながらも、固定残業代制を導入し社員の給与額を維持しています。
 —新しいウェブメディア「アラキズム」を立ち上げられました。
 求職者らに対する情報発信の強化を狙い、今年1月に開設。企業理念や事業内容にとどまらず、現場事務所や営業所、社員の家族など、荒木組の内側をさまざまな視点で紹介しています。各部門から集まった若手中心のプロジェクトチームでアイデアを出しており、さらにコンテンツを充実させていきたいです。
 —レピュテーション・マネジメント(評判管理)に取り組まれています。
 昨今の企業コンプライアンス問題を見るたびに、組織の進化には正しい社風が欠かせないと痛感しています。社風改革には以前より取り組んでいますが、リスク管理を徹底するため1年半かけてマニュアルを作成。昨年12月にはトラブルが起きたとの設定で模擬記者会見を行いました。各担当者が対応策を短時間で判断し、私も記者役からの“厳しい質問”に応対。外部の危機管理専門家から評価を受けました。今後も社会からの信頼を確かなものにしていきます。
 —今後の抱負をお願いします。
 人手不足や建設物価の上昇などもあり業界は厳しい状況が続きます。現場リーダーらの管理者講習「アラキ・アカデミー」をはじめとした協力会社への支援をさらに強化していきます。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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