プレミアム倶楽部

2025トップインタビュー




経済成長と地域創生を両立
 —現況をお聞かせください。
 主力のベーカリー事業「メルシーライフオーガニックス」は、2024年に開店した池袋店が絶好調。25年は北千住など東京に6店、さらに広島県で4店を出し、店舗数を倍増させます。早期に投資回収できるターミナル駅などに展開し、27年までに関東を中心に30店舗を出すのが目標。40年を目途に全国千店規模に拡大し、リテールベーカリー企業日本一を目指します。山陽新聞社、チームラボとの協業で実施中のパンの宅配サービスは、会員数が当初予測を上回るなど好調で、新たに今年秋には広島市でも始める予定です。
 —地域創生にも尽力しています。
 J1に昇格したファジアーノ岡山と、今年9回目のおかやまマラソンは支援を続け、シビックプライド(地域への誇り)の醸成に貢献します。総合プロデューサーを務める3年に一度の国際現代美術展「岡山芸術交流」は、スポーツ選手やコメディアンなど各界のスペシャリストの作品も展示予定。次世代を担う子どもたちに創造力を養ってもらうため、小学生1万人の来場を目標に掲げています。また新たな取り組みとして、玉野市で11月中旬に音楽フェス「セトウチコンテンポラリー2025」を計画。東京ドームや日本武道館などで興業するような人気アーティストを呼び込み、地域経済の活性化と若者らの郷土愛の向上を図ります。
 —石川文化振興財団の取り組みは。
 4月上旬に現代アートのコレクションを展示する美術館を岡山市北区丸の内に開館。1階の壁はガラス張りで岡山城の石垣を間近で見ることができます。同時に、北区弓之町の福岡醤油ギャラリーをリニューアルオープンし、岡山後楽園の“門前町”でにぎわいを創出。世界から注目されるまちを目指し、後楽園、岡山城を中心としたカルチャーゾーンを盛り上げていきます。
 —起業家として、地元岡山への思いや今後の展望をお話しください。
 岡山の未来を担う若手経営者ら、各業界で活躍する人材にスポットを当てる「オカヤマアワード」を6年ぶりに復活させます。主要株主としてサポートしているアパレルメーカーのストライプインターナショナルも上場準備が大詰めとなります。ホールディングスの経営理念「Everything is possible(全て可能だ)」を基本に成長を続け、得られた利潤を活用して社会課題の解決と岡山への恩返しをしていきたいと思います。




クリックで企業、教育機関のウェブサイトを開きます
企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ