
2025トップインタビュー



開業20周年 愛されるホテルに
—今年は開業20周年の節目です。当ホテルは2005年8月に岡山全日空ホテルとして開業。15年にリブランドで現名称となりました。20周年を迎えるにあたり、開業以来の多大な支援に心より感謝申し上げます。運営母体であるIHG・ANAホテルズグループジャパンと協働し、スタッフの育成に力を注ぐとともに、これまで手を付けていなかったホテルの改修にも着手していきます。食事や宴会で利用いただいている地域の人たちに向け、記念イベントも企画していく考えです。国内外のお客さまに愛されるホテルとして、さらに成長していきます。
—昨年12月に代表取締役に就任されました。抱負をお聞かせください。
開業当初から当ホテルに所属し、主に経理や人材開発部門で経験を積んできました。先代社長が築いてきたものをうまく引き継ぎながら新しさを出し、ホテルとともに自分自身も成長したいと考えます。今年は大阪・関西万博や3年に1度の瀬戸内国際芸術祭など大きなイベントが開催されます。幸いにもコロナ禍以降はホテル需要が戻っており、総支配人をはじめスタッフと協力し、この好機を最大限に生かしたいと思います。宿泊者数の増加は観光、買い物、食事などの消費を生み、経済に相乗効果をもたらします。自分たちだけが利益を得るのではなく、地域にも還元していく決意です。
—スタッフ育成の重点は。
さまざまな国のゲストに対応できるよう、TOEICをはじめとした語学の検定、資格の取得を支援。また全世界でホテルを運営するIHGのトレーニングプログラムを受講して接遇などのスキル向上を図っています。しかし何より私たちを育てているのは、ホテルを利用するお客さまです。感謝のお言葉はやりがいにつながりますし、時に厳しい意見を頂戴した場合もサービスや料理の改善に役立てています。これまでのご指導に感謝しつつ、さらに上質のおもてなしを目指します。
—障害者雇用を進められています。
ダイバーシティー・アンド・インクルージョン(多様性と包摂性)推進の一環として、以前より高等支援学校の生徒の職場見学や職業体験を受け入れており、ここ数年は採用にもつなげています。ホテルにはさまざまな仕事があり、役員、従業員が一丸となって業務の切り出しを実行していくことで、誰もが輝くことができる職場にしていきたいと考えています。