2026トップインタビュー



文化体験創り地域の未来描く
—事業の現況をお聞かせください。時代の変化を読み解きながら、衣食と文化の領域で新しい価値を創造しています。ベーカリー事業「メルシーライフオーガニックス」は、約4年間で東京、千葉、岡山、広島に16店舗を展開しています。今年はメルシーの売上高が10億円を超え、成長期へ進んでいきます。昨年11月に出店したメルシー松戸店は、月商2500万円を超え、商業施設・アトレ松戸において、全国チェーンのカジュアル衣料品店、食品雑貨店に次ぐ売り上げ3位で進(しん)捗(ちょく)しています。今年は関東を中心に3年間で25店舗を出店し、まずは売上高50億円を目指していきます。また、昨年創立した、店舗を持たないD2C(ダイレクトトゥコンシューマー)アパレル、茶の生産と販売を行う農業法人・茶下山、ワイン醸造の「tetta」も順調に成長しています。
—地域との関わりについて教えてください。
地域貢献は大切な使命と捉えています。例えば「セトウチコンテンポラリー」は、単なる音楽イベントにとどまりません。地域の若者が集い、県外から人が訪れ宿泊し、食事し、街を歩く。より長く滞在し、より深く街を楽しんでいただける設計で地域に人の流れをつくりたい。さらにイベントを毎年継続し文化として根付くことで、岡山のブランド力が醸成されます。そうすると若者が地元に愛着を持ち、地元で暮らし続けたいという誇りを持てるシビックプライドにつながる。そんな未来を描き、文化と経済の好循環を生み出していきたいと考えています。
—岡山の未来像について、お話しください。
岡山は今、通過点から目的地へと変わる大きなチャンスを迎えています。世界が注目する「瀬戸内への玄関口」となるポテンシャルを持っています。ただ地理的な利便性だけでは人はとどまらず、後楽園や岡山城といった歴史資産に、新しい文化を重ね合わせた新旧文化ゾーンの融合が必要。豊かな食文化と誇れる歴史的価値に、私たちが創る新しい文化体験をミックスすることで、カルチャーゾーンとして即応できる状態をつくるために活動を続けています。加えて10回目を迎えるおかやまマラソンや、J1に残留したファジアーノ岡山のサポートも行い、経済成長と地域創生の両立を図ってまいります。




山陽新聞社