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2025トップインタビュー




「人」を大切に事業発展に尽力
 —昨秋、社長に就任されました。
 父の木村容治の跡を継いで、昨年11月に社長に就任しました。東京の建設コンサルタント会社に勤務後、2017年にエルジオに入社。当社は石油事業のほか、時代に応じてさまざまな事業を増やしています。今があるのはこれまで役員・社員が会社に関わる皆さまと信頼関係を築いてきたからこそ。この積み重ねてきたものを維持・発展させていく重責を感じています。
 —石油関連事業はどうですか。
 主力である産業向け燃料は円安などの影響で一時期お客さまの工場の稼働が低下して販売数量が落ち込みましたが直近はやや持ち直しています。2024年問題で物流が難しい中、当社は油槽所と輸送体制を備え、臨機応変な対応ができる点を評価していただいていると思います。また船舶での給油事業で使用する新造船「28玉光丸」を24年に導入し、好調に稼働しています。同年11月には環境に配慮したバイオ燃料の取り扱いを開始しました。軽油に代わる燃料で、お客さまの多様な要望に応えられる体制づくりを進めています。
 —その他の事業の現況は。
 グループ会社のカーロードを含めた岡山、倉敷、玉野市内6カ所の店舗では、車に関するサービスをワンストップで対応できる点を支持していただいています。各店舗で特徴があり、岡山天瀬店はレンタカーが好調で、店を挙げてサッカーJ1・ファジアーノ岡山を応援。独自の看板やユニホーム、選手のサインなどを展示し、ファンの皆さまに喜ばれています。TSUTAYA事業は地域の飲食店やハンドメイド作家と連携するなどひと味違った店舗づくりを目指しています。一昨年、丸亀郡家店(丸亀市郡家町)に併設した菓子チェーン店・シャトレーゼは昨年、全国の店舗の中でも指折りの売り上げを記録。好調の要因は商品の力だけでなく社員やスタッフの力によるものが大きいと考えています。
 —今後の展望を。
 私どもが扱う石油製品は日々の産業活動や暮らしを支えるものです。脱炭素に向けた大きな流れはありますが、まずは既存燃料の安定供給という責務をしっかりと果たしていきます。その上でLNG(液化天然ガス)やバイオ燃料に挑戦し、さらに既存事業にとらわれない新規事業を模索していきます。どのような事業でも担うのは「人」です。人を大切にして、皆さまに安心と喜びを提供してまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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