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2021トップインタビュー




瀬戸内海の魅力発信、観光柱に
 —JR宇野駅にほど近い玉野市築港に7月、ホテルをオープンされます。
 当社が8年前から運営している「瀬戸内温泉たまの湯」の隣接地に建設中です。温泉は誘客には貢献できたものの、回遊性には結び付きにくい。瀬戸内国際芸術祭の人気もあって、外国人を含む多くの観光客が宇野を訪れるようになりましたが、まだ通過点にすぎません。滞在できるホテルを開業し、玉野を瀬戸内観光や交流人口拡大の拠点にしたいと考えています。客室28室や8人程度泊まれるドミトリー4室などを備え、瀬戸内ならではの料理が楽しめるレストランも併設の予定。温泉との相乗効果にも期待しています。
 —多くの観光事業を手掛けておられます。観光に対するお考えを。
 玉野市は造船の町として発展してきましたが、現在は人口減少が深刻化。私は早く、ものづくり以外のビジネスモデルをつくるべきだと思います。それには、瀬戸内海の島々が生み出す世界有数とも言える美しい景観を生かした観光しかありません。市外への人口流出が止まらないのも、地元に働ける場が少ないから。当社は不動産賃貸業が柱ですが、近年は観光で成功事例をつくりたいと温泉施設のほか、ヨットクルージングや遊漁船(釣り船)の運航、無人島でのキャンプなど、さまざまな事業を展開しています。
 —無人島でのキャンプはテレビでも紹介されました。
 当社が所有する「くじら島」に設備を整え、2018年から1日1組限定で受け入れています。東京生まれの私は子どもの頃、家族でこの島へキャンプに訪れ、たくさんの思い出とともに瀬戸内海の美しさを心に刻みました。特に都会の方に非日常を体験していただき、癒やしだけでなく瀬戸内海の魅力を実感してほしい。それが瀬戸内観光のファン拡大につながれば本当にうれしいです。
 —今後の展望をお聞かせください。
 瀬戸内海の魅力・価値は実際に訪れてもらわないと分かりません。コロナ禍で現在、インバウンド(訪日外国人客)をはじめ観光客数は大きく落ち込んでいますが、エリアの観光ポテンシャルは非常に大きい。ただ、観光振興は一業者だけではできません。地元の行政、経済団体には国や各自治体への働き掛けを強めていただき、玉野だけでなく広域連携で瀬戸内海の素晴らしさを発信し、雇用創出につながる観光施策を推進してほしいと思います。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2021年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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