プレミアム倶楽部

2025トップインタビュー




製品で医療・介護業界の課題解決
 —昨春開設した「オージーウエルネスラボ」が注目を集めています。
 創業75周年の節目に、本社西隣にショールーム兼研究開発施設をオープンしました。全約120種類の自社製品を扱い、実際に入浴を体験できる部屋を備えた介護用入浴機器エリア、医療、リハビリ室を再現したエリアがあり、現場での動線やサイズ感を確認していただけます。オープン以来、医療・介護関係のお客さまをはじめ、学生や地域の方々も多数見学に来られています。その中では「初めてリハビリ機器を見た」と興味を持っていただくことも多く、業界の認知度向上にもつながっていると感じています。
 —「2030Vision」の取り組みについてお聞かせください。
 当社は2030年に向け、三つの目標(1)特浴(機械浴)国内トップブランドとして圧倒的シェアナンバーワンに(2)物理療法・リハビリ分野で「治療効果を期待できるのはオージーウエルネス」というブランド確立(3)海外の物理療法・リハビリ市場で「ジャパンクオリティーといえばオージーウエルネス」といわれる存在に—を掲げています。これらを達成するため、各分野の製品開発に注力しています。
 —今年も新製品を発売されました。
 医療・介護業界は深刻な人手不足で、業務効率化は大きな課題です。課題解決のためには「人手が少なく」「より効果が明確な」製品が求められます。そこで介護用入浴機器では車いすのまま浴槽の側面から入れる新製品を今春に発売。縦から入る従来型に比べて浴室が省スペース化し、一人で入浴介助が行える画期的な製品です。20代の社員がチームリーダーとして開発したもので、今後も若手の挑戦を後押しします。リハビリ機器では今春、上下肢を動かしながらクイズに発語して答えるステッパーを発売します。頭と体を同時に動かすデュアルタスク(二重課題)は認知症予防として注目されています。同製品は認知症予防と同時に足腰の筋力を無理なく鍛えられます。
 —今年の展望を。
 「2030Vision」に向けて基幹システムの総入れ替えを行い、7月から新稼働します。これを機に業務を全て見直し、より顧客起点の体制に切り替えていきます。今年は歩行リハビリの開発に注力し営業体制もリハビリ分野の強化にシフト。一人でも多くの方のウエルビーイング(心身共に健康な暮らし)に貢献してまいります。




クリックで企業、教育機関のウェブサイトを開きます
企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ