2026トップインタビュー



人材・事業基盤を強化し前へ
—現況をお聞かせください。社長に就任して2年目となりました。基幹事業である産業用の石油製品は積極的な新規開拓で数量を確保しましたが、船舶用燃料は全国的な荷動きの低迷などの影響を受けています。当社の強みは油槽所、タンクローリー、給油船といった物流体制を自社で備えている点。この強みを生かすためにも「安全に燃料を輸送し、供給する」という原点に立ち返り、社員一人一人の意識向上に努めていきます。
—その他の事業はいかがですか。
カーリテール販売部門では、「トータルカーサポート」を合言葉に給油から車両販売、車検・整備、保険、鈑金、レンタカーなどをグループ会社も含めた県内6カ所で提供。昨年は中途採用で多くの方に入社していただいたことから、社外の研修も有効に活用し、人材育成にも力を入れていきます。TSUTAYA事業では「美と健康」をテーマに昨年、高松サンシャイン通り店(高松市)でピラティス教室を開始。ヘアカラー店も誘致し、従来とは違った切り口で店舗の複合化を進めています。丸亀郡家店(丸亀市)のシャトレーゼは引き続き好調です。社員がTSUTAYAなどの店舗運営で培ってきた力が発揮された成果だと感じています。
—環境への取り組みは。
エルジオのロゴはブルーとグリーンを採用し「美しい環境を守ろうとする心」という思いを込めています。昨年、脱炭素化に向けた大企業の取り組みを促す改正GX推進法が成立したことを受け当社は植物油や使用済み食用油などを原料とするバイオ燃料への取り組みを推進しました。その一環として自社給油船にバイオ燃料を5%混合した燃料を充填(じゅうてん)し、使用面での有用性を検証しました。今後はより混合比率の高い燃料の需要が増加することが想定されますので、要望に応じて柔軟な対応ができるよう準備を進め環境に配慮した燃料の普及に貢献していきます。
—健康経営にも熱心です。
当社は20年以上前から、特色のある社員旅行を実施。複数の行程を用意し、社員同士のほか家族帯同も可能にするなど自由度の高い内容が好評です。男性育休も社内で取得しやすい雰囲気が広がっており、昨年は対象者4人中3人が取得しました。会社を支えるのは「人」です。今期は「人材・事業基盤を強化することで次の動きを加速させる」を経営方針とし、新たな一年を歩んでいきたいと考えています。




山陽新聞社