
2025トップインタビュー



日本語教育、通信課程を推進
—来日する外国人を対象にした日本語教育に取り組んでおられます。今月から岡山学芸館外国語学校を再開し、日本の大学進学や就労を希望するネパール、バングラデシュ、中国などの学生約20人を受け入れる予定です。2027年には技能実習制度から育成就労制度への移行が予定され、日本語教育の重要性が高まります。本校としては、日本で活躍できる立派な外国人になっていただきたい。日本語だけでなく、日本人の道徳心、倫理観、人間関係のあり方といった文化まで学んで一般企業に就職できるような人材を養成したいと思っています。今後、学生が増えれば新校舎建設も検討します。
—ベトナム・ロンアン省との交流を進めておられますね。
留学生受け入れに向け、現地に日本語教育センターを開設しました。日本人教師2人を派遣しています。当局から正式な認可を得て、来日に関心のある学生を募集します。現地の人材派遣会社ともタイアップし、センターが窓口となり、継続的に日本語教育を行う体制を整えたいと思います。
—高校では新たに通信教育課程がスタートしました。
「フレックスVコース」と名付け、週3日または5日の通学型、フルのオンライン型の3コースから選択できます。不登校傾向のある方がフレックスで学び、慣れれば全日制課程に戻ることもできます。トップアスリートを目指す選手にも向いています。今季ファジアーノ岡山のトップチームに登録された千田遼選手、末宗寛士郎選手もフレックスに転籍しました。テニス、スケート、ゴルフなど世界を転戦し、勉学との両立を望む選手の受け皿になりたいです。またアートやアニメ、プログラミングといった分野で才能を伸ばしたい方も卒業資格が得られるでしょう。海外在留邦人の子弟もおられます。日本の通信課程という選択肢があれば、進学のために家族が別れなくてすみます。現地のサポート校と提携できるよう研究しています。
—卒業生には世界へ羽ばたいて活躍すると同時に、故郷岡山のために貢献することを訴えておられます。
岡山のトップ企業がうちはこんな会社ですとアピールしてもらう場を設けたいと思っています。高校生は企業がどんな仕事をしているのかよく知りません。自分が何をすべきか一生懸命考え、将来の起業を目指す人材を育てないといけないんじゃないでしょうか。