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2026トップインタビュー




品質にこだわり安定供給続ける
 —配管業界の現況はいかがですか。
 配管工事は建物の外観が出来上がった後の作業になるため、全体の工事が進まないことには仕事になりません。昨年は猛暑・炎暑による熱中症対策に加えて、大阪・関西万博にも人手が取られてビル建設が思ったように進まず、売り上げも影響を受けました。2026年1月期の売上高は前年と比べて99%、約77億円。今年は少し良くなるかなと期待しています。
 —建物内の配管をつなぐステンレス製の拡管式管継ぎ手で国内シェア7割を占めるトップメーカーですね。
 品質にこだわり、安定した供給を続けてきました。このことが工事業者の信用になっているので、変わらずやっていきたい。1979年に発売した「ナイスジョイント」は耐久性、施工のしやすさが高く評価されました。その後もユーザーの声を聞きながら改良を重ね、2023年にモデルチェンジ版「ナイスジョイントX」を売り出しました。ラインアップは従来型の2倍以上、約400種類に増えています。
 —地震でも壊れない、丈夫な商品が注目を集めたと聞きます。
 95年の阪神・淡路大震災では施工先全てで継ぎ手の損傷がありませんでした。あれだけの自然災害があっても漏水事故がなく、「抜けない」「漏れない」と評価していただきました。「拡管式の継ぎ手」は当社の製品しかなかったので、復興住宅でも発注が相次ぎました。価格は他メーカーに比べて少し高いのですが、国や都道府県、病院など指名が増えて、給水・給湯だけではなく、高温水、滅菌処理された「RO水」など、一つの建物内で4〜5系統の配管工事に使用いただいています。
 —海外市場への参入は。
 アセアン・東アジアは日系企業を通じて販路開拓に取り組んでおり、需要が増えそうな感触を得ています。EUは景気が芳しくなく、メーカーの参入数も多いため競争が激しい状況。最低10年をかけて自社製品の良さを売り込んでいきたいですね。
 —男女共同参画を推進する企業として岡山県から表彰されるなど働きやすい環境づくりにも積極的です。
 わが社の経営理念「心技愛顔」は社員同士の心の絆を重んじ、技術を高め、仕事を愛し、個性(顔)を主張するとの意味です。女性も男性も育休を取得するなどワークライフバランスに配慮しており、全ての社員が生き生きと働ける企業を目指します。




企画・制作/山陽新聞社メディアビジネス本部
※2026年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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