プレミアム倶楽部

2026トップインタビュー




リハビリテーション営業を強化
 —グループの主軸である医療、介護業界の現況、方向性を教えてください。
 医療・介護施設は物価高騰などの影響を受け、厳しい状況が続いています。そのため医療・リハビリテーション機器への投資は慎重化していますが、今年の診療・介護報酬引き上げによって、明るい見通しも出てきました。また、高齢化の進行に伴い介護予防市場が拡大する一方、人材不足は深刻化しています。当社は省力化を図るとともに、働く方の環境改善につながる機器の開発・供給に一層注力していきます。
 —昨年の大阪・関西万博にリハビリテーション機器を出展されました。
 最新のテクノロジーを用いた介護機器などを紹介するブースに、歩行訓練用リハビリテーション機器「フィジボウォーク」を展示。9日間で540名の方が実際に装着して体験してくださり、大きな反響がありました。担当者の負担軽減に加え、計測データの確認も可能な同製品は、今年3月に厚生労働省主催「介護現場における生産性向上フォーラム」へも出展いたしました。
 —新製品について。
 1月に歩行用電気刺激装置「キュアウォーク」を発売。筋電計も備えており、治療と評価を1台で行える点が特徴です。2月には圧力波治療器「フィジショック」を発売しました。筋肉や腱(けん)などに集中的にアプローチできる国産機器です。介護浴槽については、夏に3機種を同時発売します。お客さまのニーズに合わせ、導入しやすい価格のものからハイスペックな機種までラインアップしました。
 —海外展開も注力されています。
 2月、世界最大級の医療機器展示会「ワールドヘルスエキスポ・ドバイ」に参加しました。世界各国から約4000社が集う中、低周波治療器「アイビス」などを出展し、高い評価を得ました。当社は、欧州での医療機器販売に必須の厳格な規則(MDR)への対応に取り組んでおり、今年は全機種の認証取得を推進していく予定です。
 —今年の展望を。
 昨年後半に立ち上げたリハビリテーション専門の営業チームによって、マーケットの掘り起こしを強化します。全国のリハビリテーション専門の研究者に新製品を紹介し、共同研究も進める考えです。また、一般社団法人日本理学療法機器工業会の会長をはじめ、日本介護用入浴機器工業会理事なども引き続き務め、業界全体の発展に貢献してまいります。




企画・制作/山陽新聞社メディアビジネス本部
※2026年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

>>山陽新聞プレミアム倶楽部トップへ