2026トップインタビュー



新たな夢へ挑戦 次世代に期待
—昨年、社長職を20年ぶりに交代されました。この度、代表取締役社長を退き、代表取締役会長に就任しました。49歳で社長に就任してから丸20年、「夢ある挑戦」を旨とし、常に業界の最先端をいく商品を開発してきました。2028年に創業80年の節目を迎えることを視野に入れ、新社長の池上健太郎を筆頭に、次世代の社員が自由闊達(かったつ)な発想でものづくりに取り組めるよう、培ってきた知識や経験を引き継ぎつつ伴走したいと考えています。
—後進の育成について。
ボトムアップ型のアイデアを創出するため、部署の異なる若手社員を集めたプロジェクトチームを立ち上げました。これまで自律走行草刈り機など主に農業従事者が抱える課題を解決するためのオリジナル商品を多数発表してきました。特に規格外作物を「アイスクリーム」にするブレンダーは、遊び心から生まれた商品です。それらを実現できたのは当事者の切実な悩みに気づく現場の力と、設計から製造、配送までを行う一貫体制を有しているからです。過疎化、高齢化が加速度的に進む中、地域課題と自社の強みをいかにしてつなげるか。さまざまな立場の社員が活発な意見交換を行い、新たな可能性を切り開いてくれると期待しています。
—新社屋、新工場が本年度中に完成予定です。
12月に完成予定の新社屋は、1階中央にスタジオを完備。カメラや照明、音響設備を使用した高品質な画像や動画撮影を行い、SNSなどを通じ新商品や社の取り組みを発信します。受注拡大や自社開発商品の拡充を目的とした工場、設計開発棟などの建設も順調です。併設のターミナル倉庫では、搬送ロボットのAI機能学習が進み、作業工程を自動で判断し部品を搬送する仕組みが整いつつあります。人による在庫管理や台車に載せて物品を運ぶ動きをゼロに近づけ、必要なものを必要なときに自動搬送させます。
—ウェルビーイング経営にも力を入れています。
完全週休2日制の導入や常時50種類以上のメニューを提供する社員食堂の整備など、心身共に健康で働き続けられる環境整備に注力してきました。会社が社員の幸せのために動けば、社員もよい働きで会社に還元してくれるもの。ポジティブなスパイラルが夢に挑戦するエネルギーを生み出すと確信しています。




山陽新聞社