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2025トップインタビュー




生産者、生活者間で“価値の循環”
 —乳業メーカーとして、生産者と生活者をつなげる役割を担っています。
 酪農家の皆さまからいただく「乳」あってこその乳業メーカーです。そこで私たちは、創業時に掲げた酪農振興の使命に立ち返り、「乳で当たり前をありがとうに変える」というビジョンを掲げて取り組みを推進しています。中国四国酪農大学校(真庭市)や、生産者団体との取り組みを進めるとともに、生産者の乳をより良いものに加工し、お客さまに提供するという“価値の循環”を通じて、ミルクサプライチェーンをより強化していきます。
 —酪農、乳業のファンをつくるための取り組みについてお話しください。
 岡山県の学校給食の7割で当社の牛乳が使われています。小学校などでの出前授業を行っており、受講者数は累計で3200人を超えました。原寸大のホルスタイン牛の模型を持ち込んで子どもたちに搾乳を体験していただき、牛乳の製造過程や豊富な栄養について説明。訪れた学校では飲み残しが少なくなるといった効果も現れています。2月には教育大手のベネッセコーポレーション(岡山市)と共同で、5年生の児童が将来の食糧生産について考え、提言する発表会をサポートしました。
 またお客さまの裾野を広げるため、工場で「オハヨーマルシェ」というイベントを開催。マルシェでは、出来たてのアイスクリームの販売や、牛乳の工場見学、飲み比べ体験を行っています。商品開発においても乳の良さを生かすというこだわりを持っており、今後はジャージー牛乳のさらなる知名度アップにも取り組んでいきたいと思っています。
 —貴社の乳製品は海外でも高く評価されています。
 表面を香ばしく焼きあげたプレミアムアイス「ブリュレ」と「ジャージー牛乳プリン」は、外国人観光客にも支持され、SNSでの拡散などにより過去最高の売り上げとなる見込みです。以前から海外展開も検討を重ねており、昨年は、ブリュレは台湾と香港、プリンは韓国で販売。いずれも試行段階ながら手応えを感じています。世界で評価される商品を手がけていることに誇りを持ちながら、生乳生産量が全国9位の酪農県・岡山に根ざした事業活動を続けます。今後は商品名だけでなく、「オハヨー」という企業ブランドの強化にも取り組んでいく予定です。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2025年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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