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機能性小麦粉の輸出に注力
—アジア市場への輸出が本格化しています。昨秋、香港の老舗問屋と専売契約を結び、今年2月から機能性小麦粉「ZOO」シリーズの輸出を本格的にスタートしました。小麦を微粉砕した同製品は生地にした際のまとまりやすさに加え、冷蔵、冷凍後も品質が劣化しにくい点が特長です。現地では日本の製粉技術と当社独自の機能性が高く評価されており、中国製小麦粉の1・5〜2倍の価格ながら需要が増加しています。台湾への輸出も始まっており、中国からも複数の引き合いがあります。
—「ZOO」シリーズは今年10周年を迎えました。
当社は創業以来、地元製麺事業者さま中心に小麦粉の製造・販売をしていましたが、デフレの影響で市場が厳しくなり、パン用小麦粉市場に挑戦。約10年前に微粉砕加工技術を導入し、誕生したのが機能性を備えた「ZOO」シリーズです。発売以来、全国の製菓・製パン業者さまに支持が広がり、現在は当社全体の小麦粉売り上げの3割を占めるまでに成長しました。製パン、中華麺用の「KI(キ)SA(サ)」や北海道産小麦粉100%の「CRONOS(クロノス)」などラインアップを拡充し、現在6アイテムを展開。今月は新たに麺用小麦粉3アイテムが加わる予定です。
—麺用小麦粉のソリューションサイトも立ち上げられました。
ZOOの麺用小麦粉のブランディングを目的に今月、製麺専門サイト「麺用小麦粉.com」を開設しました。中華麺やうどん、皮もの製品など製麺に関わる原材料や機能性小麦粉の情報を発信。さらに製麺の基本知識や現場課題への対応策など製麺事業者さまに役立つ情報を提供し、業界全体の発展に貢献したいと思っています。当社公式キャラクター「ODAZOくん」による全国のご当地麺紹介など麺文化の魅力を伝える企画も進めています。
—小麦粉製品サイロ(貯蔵庫)の増設を計画されています。
アジア市場への小麦粉輸出事業が本格化し、国内の製粉事業もさらなる全国拡大を目指す中、会社創立80期に当たる今年4月を起点に、約5年をかけて設備能力の増強を進めます。1988年に当社が現在地に新工場を建設した際以来の、総額十数億円規模の大型投資です。今年は約3億円を投じて35トン容量の小麦粉サイロ4基を増設し、保管能力を拡充。製粉機械も増設し、生産能力の向上を図っていきます。




山陽新聞社