職場で健康プロジェクト ~社員の元気が会社の元気〜

健康経営現場から

タニタノウハウ導入

健康への社員の意識改革促す

 カーディーラーのネッツトヨタ山陽は、健康計測機器メーカー・タニタ(東京)が展開している健康プログラムを導入し、本格的な健康経営に取り組んでいます。健康経営の取り組み内容を紹介します。
ネッツトヨタ山陽株式会社
業種
自動車販売
従業員数
203人
事業所数
8カ所
本社
岡山市南区古新田1166

 経営ビジョンの一つに「従業員満足度NO.1」を掲げるネッツトヨタ山陽。昨年11月からタニタと提携し、社員の健康増進に取り組む独自の「健康プログラム」をスタートさせました。導入した上杉隆士会長は「社員の健康増進をサポートすることは、会社の貴重な経営資源を守ることにほかなりません。いつまでも健康で生き生きと働ける社員こそが、会社の持続的発展の原動力です」と、健康経営の効果に期待しています。

 今回プログラムの導入に当たって新車ディーラーとして全国で初めてタニタと提携し、管理栄養士による食生活や禁煙をテーマにしたセミナーを受講した上で、四つの健康アクションに取り組んでいます。

 「運動」では、27歳以上の社員に歩数、消費カロリーを測定する活動量計を配布。体脂肪や筋肉量を測る体組成計と血圧計は店舗に設置し、各計測データはタニタのデータベースを活用して毎月、個人、店舗、会社全体ごとに一目で分かるよう〝見える化〟し、肥満や生活習慣病の予防・改善に役立てます。

 「食生活」では、タニタ食堂のメニューを参考に、ヘルシーで栄養バランスのとれた昼食を社員食堂で提供しています。食事セミナーも開催し、体組成計のデータなどと合わせチェックしていきます。

 「休息」では、睡眠やリラクゼーションの時間を十分確保できるよう、職場の改善活動(生産性向上)による時短に取り組むことを促しています。

 さらに「禁煙」では、禁煙外来の受診支援などで喫煙率の早期低減を掲げています。

 同社は、健康経営の普及を目指した協会けんぽ岡山支部が展開する「健活企業宣言」にも手を挙げました。取り組みを本格化して9カ月。「社員の健康づくりへの意識が高まり、平均歩数が増え、体脂肪率の高い社員が減少するなどまずまずの成果が得られています」と同社。今後は、取り組み意欲を継続できるよう、歩数コンテストや禁煙成功者の表彰制度などを実施する計画です。


ヘルシーメニューの食事を提供している社員食堂

店舗ごとに設置している体組成計。来店者も利用できる

創業時から続けている全員での毎朝のラジオ体操