健康経営普及に向け応援の輪広がる

　協会けんぽ岡山支部が実施している「晴れの国から『健活企業』応援プロジェクト」に参加し、健康経営を実践している事業所（健活企業）の従業員にもインセンティブ（特典）が提供されるようになりました。
　協会けんぽが実施している生活習慣病予防健診の際に、岡山県内の７健診機関が検査の無料追加や施設優待券などをサービスしています。
　健活企業に対する貸出金利の優遇策などはありましたが、その従業員へのインセンティブは新しい試みで、健康経営の普及に向けた応援の輪が個人にも広がっています。

　芳野病院（苫田郡鏡野町吉原）はHbA1c（ヘモグロビン・エイワンシー）とピロリ抗体検査を無料追加。岡村一心堂病院（岡山市東区西大寺南）もHbA1c検査を無料追加しています。HbA1c検査は、過去1～2カ月の血糖の平均を調べます。岡山クリニック（倉敷市笹沖）は、総タンパク、ALB（肝機能・栄養状態）、BUN（腎機能）検査の3項目を無料追加。またペプシノゲンとピロリ抗体検査をセット（2000円）で実施しています。同クリニックは、いずれも出張検診のみの対応です。

　岡山県健康づくり財団（岡山市北区平田）は、検診車での受診を除き、併設の健康増進施設の利用優待券（1500円→500円）を進呈。淳風会健康管理センター（同市北区大供）は、タニタ食堂監修の食品セット（個数限定）をプレゼント、検診車での受診にはタニタ食堂定食ペア無料券を後日進呈。淳風会健康管理センター倉敷（倉敷市老松町）でもタニタ食堂監修の食品セット（個数限定）が提供されます。また佐藤病院（岡山市南区築港栄町）はオリジナルのクリアバインダーを受診者にプレゼントしています。

　インセンティブ提供は、協会けんぽ岡山支部が展開している健活企業応援プロジェクトに参加している健活企業の従業員が対象で、同協会が実施している生活習慣病予防健診の受診者であることなどが条件。原則、本年度末まで実施し、来年度に向けては協会けんぽ岡山支部が改めて健診機関などに呼びかけることにしています。