職場で健康プロジェクト ~社員の元気が会社の元気〜

中小企業に必要な健康経営 サポートし普及を図りたい

インタビュー 健康経営の推進に取り組む岡山県商工会議所連合会岡﨑彬会長に聞く  岡山県商工会議所連合会は、本年度の事業計画の柱の一つとして「健康経営の推進」を掲げ、セミナーの開催などで積極的に健康経営を会員企業に推奨しています。同連合会の岡﨑彬会長に、地場企業にとっての健康経営の重要性や今後の連合会の取り組みなどをお聞きしました。

健康経営は地場企業にとってどんな意味を持っていますか。

 企業にとって生産性を上げることは大切なことですが、その基本は従業員です。そのためには従業員が健康で元気である必要があります。会員企業の多くは従業員も少なく、一人が病気にでもなれば、他の従業員へ与える負担は中小、零細ほど大きくなるでしょう。また少子高齢化の中で、従業員の採用も難しくなっています。健康に気を配る企業は職場も明るく、イメージアップにもつながると思います。就活でも、今の学生さんは企業のそうした姿勢を重要視しているようです。連合会としても、従業員の健康を重要な経営資源と捉え、戦略的に健康経営を推進することは企業の活力を生み出す取り組みと考えて会員に啓発しています。

健康経営の普及に向けた連合会としての取り組みは。

 岡山県内の経済6団体は、昨年6月、協会けんぽ岡山支部と健康づくりの推進に向けた包括的連携協定を結びました。岡山県商工会議所連合会では、県内企業の「健康経営推進」の一環として、6月に協会けんぽ岡山支部、アクサ生命保険、一般財団法人淳風会と連携し「晴れの国おかやま健康経営セミナー」を開催しました。今後、同様のセミナーの開催、各会議所広報誌での啓発などのほか、健康経営アドバイザーによる取り組みのサポートなどを考えています。

国が進める「働き方改革」と「健康経営」の位置づけは。

 人手不足を背景にしての人材の確保や生産性の向上などの点で共通点があり、いずれも重要な取り組みです。ただ働き方改革や健康経営に取り組む際、中小企業などでは、社内の人材不足や投資力など困難な場合があります。連合会としては、周知を図るとともに、人手不足、生産性の向上に向けた対策や働きやすい環境づくりなどで会員企業を支援していきたいと思います。


岡﨑彬会長

岡山県商工会議所連合会などが開いた健康経営セミナー