健康経営アドバイザーが支援します
健康経営の普及のために「健康経営アドバイザー」の制度があります。同アドバイザーは、健康経営の重要性や必要とする背景、取り組みノウハウなどの研修を受けて認定された健康経営実践に向けてのサポーターです。現在は初級資格のみですが上級資格も検討されています。関係機関では、健康経営普及に向け、アドバイザーの活用を呼び掛けています。政府が創設した資格制度
健康経営の必要性を企業に伝え、取り組みへのきっかけをつくるのが健康経営アドバイザー(初級)です。政府が健康経営を普及するために創設しました(東京商工会議所が認定登録)。健康経営の背景や、中小企業の現状と課題、健康経営に取り組むために必要なことなどの研修を受け、理解度をみる効果測定にパスすれば、同会議所が認定(認定期間1年)します。全国では、今年3月末での認定者は約7300人で、今年からパソコンなどでも受講できるeラーニングもスタートしています。アクサでは営業マンが資格取得
アクサ生命岡山支社(岡山市北区厚生町)では、営業担当スタッフ全員(約70人)が同アドバイザーの認定を受け、健康経営への取り組みを企業に勧めています。訪問時には生産性の向上など健康経営のメリットや必要性、実践に向けての課題などを分かりやすく判別できるチェックシートなどの資料を持参して説明、理解を得るよう努めています。今年8月に2度目の認定を受けた同支社の高﨑雄太さん(24)は「訪問する企業は従業員10人未満の中小企業が多いですが、まだまだ健康経営への認知度は低いようです。私たちでなんとかできれば」と話します。簡単なことから実践を
企業が興味を示すのは、健康経営のメリットの一つ「従業員の健康を気遣う企業は人材採用にも有利です」と説明した時です。「人手不足は中小企業には深刻ですから」と高﨑さん。訪問先の中には、エレベーターでなく階段を使用▽自販機のジュースを水に変更▽朝の体操の徹底など、簡単なことから従業員の健康づくりに踏み切った企業もあるそうです。高﨑さんは「健康経営はこれからもっと必要になるでしょう。アドバイザーを活用して健康経営に取り組んでいただきたい」と話していました。資料を広げ、健康経営の大切さを説明する高﨑さん
健康経営アドバイザー認定証