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2018トップインタビュー




異業種と提携、新業態出店も
 —国内宝飾品業界の現況をどう見ておられますか。
 2017年は1兆円市場を維持できたようですが、少子化で婚姻数の減少は避けられません。また「モノ」から「コト」へと価値観も変わり、専門店としてお客様一人一人に合わせた提案ができなければ厳しい時代と言えます。ジュエリーはただのモノではなく、例えば祖母や母から受け継がれる思い出にもなります。デザインや値段以上の「価値」をお客様にどう提案できるか、スタッフの力量が問われます。
 —拡大が続くネット市場への対応について、考えをお聞かせください。
 国内でもネット市場は膨らみ続け、推定15兆円と、コンビニエンスストアの売上高を上回っています。ネットに対する価値観は世代で異なりますが、ネットショッピング利用者の割合は7割を超えるとも言われます。高級品であるジュエリーの場合、ネット販売はこれからの課題ですが、ホームページやネット広告での情報発信は必要。店舗で実物を確認し購入はネットで—という方も増えてくるでしょう。そうした利便性に加え、若い世代ではスマートフォンで情報を収集し、テレビさえ見ない人も多く、10年先20年先を考えれば取り組みは欠かせません。
 —人材確保にも努めておられます。
 現在、グループで全国104店を展開していますが、店舗運営には人数が必要で人不足は深刻です。当社ではリタイアした女性で子育てに一区切りつき、働く意思のある方を積極的に再雇用。人生経験十分で話題も豊富、必要な人材となっています。今後はシニアに加え、インバウンド(海外からの誘客)対応から、店舗によっては外国人スタッフの採用も検討していきます。
 —今年は社長に就任されて5年、創業85周年を迎えます。今後の展望を。
 16年から異業種との提携を模索しています。指輪と“手元の装い”つながりでバッグ、腕時計などをお薦めしているほか、昨年7月には、ベビー用品や食器、雑貨も扱う新業態のセレクトショップを岡山市内に初出店。路面店なのでショッピングセンター内のような制約がなく、いろいろ実験ができます。メインターゲットである女性のお客様に足を運んでいただこうと、イートイン形式のクレープ店も併設しました。長い歴史を持つ宝飾文化をより多くの方に知って共感いただけるよう、本当の価値とは何か自らも考えながら情報発信に努めてまいります。



企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2018年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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