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若手の感性重視し商品開発
 —業界の現況をお聞かせください。
 デジタル技術の普及により紙媒体以外の選択肢が増えたことで市場規模は縮小するなど厳しい状況が続いています。ただ、ここにきてダイレクトメールなど紙媒体の効果も再認識されています。シェア拡大や製品出荷額が増えるわけではないですが、悲観的に考える必要はないと思っています。
 —自社商品開発に力を入れておられます。昨年は紙で作る雑貨ブランド「パピアル」を立ち上げられました。
 自分たちで付加価値(値段)を決められるものを作りたいと考え続けていました。一昨年に初の試みとしてオリジナルのペーパーアイテムを製作。昨年は企画開発室を組織し、紙製クリップやメモ帳など雑貨6点を商品化しました。これまでは受注型産業ゆえに在庫を持たない強みがありましたが、自社商品は在庫を抱えるわけですから危機感を覚え、マーケティングを学ぶきっかけにもなりました。紙媒体に限らず、こうしたノウハウを生かしてイベントをプロデュースするなどお客様の目標達成や問題解決のために一歩踏み込んだ提案をしていく方針です。
 —人材育成をどうお考えですか。
 商品開発では20代の社員を中心にプロジェクトチームを組むなど若手社員のやる気と感性を大事にしています。向上心が強いこの時期にこそチャンスを与え、任せる仕事を増やすことが重要です。また、仕事は一人では完結できず、会社全体でものづくりに取り組んでいて、いろいろな人との良好な人間関係や協力が欠かせないことも覚えてもらいたいです。10〜20年後を見据えて若手対象のリーダー研修会を開くなど、ボトムアップによる経営戦略で社員の力を底上げしたいと考えます。
 —今後の展望は。
 今は規模拡大よりも事業承継を第一に考え、安定志向でいきたいと思っています。主軸の印刷事業では強みである品質力、提案力、着眼力をさらに強化して付加価値を高め、他社との差別化を図りたいです。機械のデジタル技術は進歩しましたが、その一方で過剰品質を見直し、お客様のニーズに合ったものを提供していくことも必要でしょう。新規事業ではグループ会社と共に新商品開発に一層力を注ぐつもりです。受注型産業でありながらも待ちの姿勢ではなく、お客様のお役に立てる提案を積極的に行い、お客様に頼られる企業であり続けたいと思います。



企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2016年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は取材時のものです。

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