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2018トップインタビュー




「もらう」から「つくりだす」へ
 —近年、紙媒体の効果が見直されています。印刷業の現状はいかがですか。
 市場規模は依然、縮小傾向にあります。ただ、デジタル化で取り立てて騒ぐこともなくなり、むしろ紙媒体と電子媒体の効果や役割の違いが浸透、使い分けられるようになってきました。デジタルツールに移行したものが紙に回帰する動きもあります。印刷業は受注産業ですが、厳しい状況を勝ち残っていくためには「仕事をもらう」という感覚から脱却し、「仕事をつくる」ことを意識しなければなりません。印刷分野を主軸にしながらも、イベントをトータルプロデュースするなど業容拡大に力を入れ、新たな提案でお客様に頼られる存在であり続けたいです。
 —「日常にあったらいいな」をコンセプトに、自社オリジナル紙雑貨ブランド「パピアル」を展開しています。
 自ら値段をつける事業を手掛けたいと思い、4年前から20代、30代の女性をターゲットにした紙雑貨の商品化に取り組んでいます。昨年は花や動物などを描いたメモパッドとノートを発売。まだまだ事業の柱にはなりませんが、文房具店や書店など販路は少しずつ広がっています。携わっている若手社員は仕事の面白さを感じる機会が増え、物事の見方や考え方が少しずつ変化し、新たな業界との接点ができ、マーケティングの知識も身に付きました。これまで在庫がないことが強みでしたが、自社商品の開発で在庫を抱え、単価設定や生産量、利益なども考えなければならなくなりました。ですが、これこそ本来のビジネスの形。既存の印刷物の製造工程においても、技術やサービスそのものを商品化することができるのではないかと考えています。
 —2020年には創業90年を迎えます。今後の抱負を教えてください。
 ボトムアップによる経営基盤の強化に力を入れてきましたが、先輩や上司に流されず、自分の意見やアイデアを言える社員が増えてきました。社内では、いろいろな作業を経験できるように人材をシャッフル、業界セミナーや異業種交流などにも積極的に参加し、能力や知識の幅を広げてもらいたいです。そして、ノウハウや経験といった形のない資産をもっと活用したいです。誰かの指示を待つのではなく、会社にとって何が必要かを自分で考え、行動できる集団をつくりたいと思っています。提案力、品質力、着眼力を強みに、全社一丸となってお客様と共にこだわりの物づくりに努めてまいります。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2018年4月1日付 山陽新聞朝刊に掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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