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新聞購読料改定と電子版無料化について

 山陽新聞社は11月1日から、朝刊の月ぎめ購読料を税込み3400円から3900円に改定いたします。これに合わせて、購読者の皆さまには有料会員向け電子版「山陽新聞デジタル」を無料で開放します。

 国際経済の不安定化、円安を背景に、エネルギー価格など諸物価が高騰。電気代に加えて、新聞用紙は今年1月から約3割値上がりし、印刷・輸送・配達コストも大幅に増加しています。これまで社を挙げてできうる限りの経費削減策に取り組んでまいりました。けれども、そうした努力も限界がきています。安定した質の高い新聞発行と戸別配達網を維持するためには、購読料を改定せざるをえないと判断いたしました。誠に心苦しい限りですが、なにとぞご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

 電子版の無料化はデジタル社会に即応したもので、朝刊を購読されている皆さまは、11月から電子版が無料になる「Wプラン」にお申し込みいただければ、パソコン、スマートフォン、タブレット端末で日々の紙面・記事だけでなく、電子版独自のコラムや特集などもお読みいただけます。手続き方法につきましては、後日、紙面とウェブサイトでお知らせいたします。

 また、これまで配達エリア外などで販売していた電子版のみの単独プランは11月1日から、エリア内でも販売いたします(ただし、配達エリア内の法人は除きます)。電子版のみの月ぎめ購読料は税込み3600円のままで据え置きます。

 1部売りの税込み定価は、150円から180円に改定いたします。

 山陽新聞は創刊以来、地域とともに歩んでまいりました。地域に寄り添い、文化的で豊かな地域づくりに資する報道に徹し、地域に信頼され、読者に支えられて今日があります。

 そのことを胸に刻み、分断、格差を助長するネット社会にあって、民主主義を支える「公共財」としての使命を担い、公平公正で安全、安心な暮らしに役立つ、正確な情報や地域を元気に明るくする多彩な話題を紙と電子版でお届けします。引き続き、ご愛読くださいますよう、お願い申し上げます。

紙とデジタル さらに便利に

 山陽新聞社は、新聞経営を取り巻く環境がかつてなく厳しさを増す中、地域メディアの中核として安定した新聞発行と戸別配達を維持するため、朝刊の月ぎめ購読料を11月1日から改定させていただきます。同時に購読者の方は電子版を無料とし、紙とデジタルでの情報発信をハイブリッドに活用しながら、これからの地域課題を皆さまと一緒に考え、歩んでいく決意です。

 本紙は岡山県を中心に広島県東部、香川県直島町に張り巡らした販売所など202拠点におよぶ戸別配達網によって、地域に密着したニュースを毎日お届けしています。

 購読料改定と電子版無料化を契機に、紙とデジタル双方の特性を生かした、より速く、より分かりやすい正確な情報発信に努めます。デジタル化が高齢者を含めた暮らしのすみずみまで組み込まれ、社会の多様化、複雑化も進んでいます。

 刻々と発生するニュースの速報は空き時間に電子版で、国内外や地域の動きを追う踏み込んだ記事はゆっくり朝刊で―など、ライフスタイルに合わせて読んでいただけるようになります。

 一方、紙面は地域主義に一層徹してまいります。好評の「ふるさと点描 岡山学」は第2部「わがまちのイッピン!」がスタート。地元の誇る一押しの地場産品を取り上げます。地方経済面の新企画では、時代の潮流とともに変わる職場の「いま」や、産地を守ろうと奮闘する農業の新たな担い手を取材します。

 子育てと教育にフォーカスした「育む/学ぶ」面(毎週土曜)は、子どもに読み聞かせたい本や成長期に食べてほしい食材の紹介など、幼児期から学齢期の子育てをサポートする新紙面。「あなたのまちの特報班」は地域の困りごとや課題、読者の疑問などを記者が地域に入って取材する新コーナーです。どしどし声をお寄せください。

 お申し込み後に無料でご利用いただける電子版では、ニュースはもとより、旬のテーマや話題に触れるコラムなど独自のコンテンツが楽しめます。

 台風、大雨時などの気象・防災ニュースや列車の遅延情報などもリアルタイムで知ることができます。紙の新聞にはない機能として過去記事の検索ができ、紙面ビューアーでは当日を含め過去90日分の新聞紙面が読めます。

 虚実入り交じった情報が氾濫するネット社会の進展で、真実を報道する新聞の使命はますます重要になっています。皆さまの信頼と期待に応えるため、山陽新聞社は本紙と電子版の両方で役立つ情報を届けます。末永いご愛読を重ねてお願いいたします。

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