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山陽新聞創刊140周年記念連続シンポジウム

「令和時代の地域をつくる」
第1回 「AI(人工知能)が描く未来」

 平成時代が終わり、5月から新しい時代「令和」が始まりました。国は地方創生の旗を振ってきましたが、東京一極集中は加速し、人口減少や高齢化、格差拡大など地方の衰退に歯止めはかかっていません。こうした危機的ともいえる状況の中、持続可能で活力のある地域をどうつくっていくのか。山陽新聞社は創刊140周年を記念し、地域課題と向き合い、解決の道を探る連続シンポジウムを1年間かけて展開します。第1回はAI(人工知能)がはじきだした地域の未来について議論します。

第一部 基調講演

[講師]京都大学こころの未来研究センター教授 広井 良典氏
AIが予測する未来から地域を考える
広井 良典氏
 広井教授が行ったAIによる日本の未来予測で、「都市集中型」か「地方分散型」が重大な選択肢であることがわかりました。都市集中型なら人口減少が加速し、格差拡大、地方衰退が進みますが、地方分散型に転換すれば格差是正や健康、幸福度などの観点からも望ましく、持続可能性が高まるとの結果がでました。このAI予測を糸口に地域の現状や課題、将来を考えたとき、令和が始まった今こそ、地域づくりの大きな転換点にたっているのではないでしょうか。
ひろい・よしのり 1961年岡山市生まれ。東京大学教養学部卒業、同大学院修士課程修了後、厚生省勤務、千葉大学法政経学部教授を経て2016年から現職。この間、2001-02年マサチューセッツ工科大学客員研究員。専攻は公共政策と科学哲学。1999年「日本の社会保障」でエコノミスト賞、2009年「コミュニティを問いなおす」で大仏次郎論壇賞。他の著書に「定常型社会」「ポスト資本主義―科学・人間・社会の未来」など多数。これまでに教育再生懇談会委員、内閣府・幸福度に関する研究会委員、国土交通省・国土審議会専門委員などの公職を務める。

第二部 パネルディスカッション

AI予測を超えて-私たちは何をなすべきか

 基調講演を受け、新時代に地域が目指すべき姿やその方策をパネリストが意見交換します。

◆パネリスト

大森 雅夫氏岡山市長
大森 雅夫
おおもり・まさお 1954年岡山市生まれ。東京大学法学部卒。77年に建設省(現国土交通省)に入り、大臣秘書官、内閣府政策統括官(防災担当)、国交省国土政策局長などを歴任。熊本県に出向して地方自治にも携わった。2013年の岡山市長選で初当選し、現在2期目。
あさの あつこ氏作家
あさの あつこ
1954年美作市生まれ。青山学院大学文学部卒。岡山市で小学校の臨時教諭をつとめた後、作家デビュー。77年「バッテリー」で野間児童文芸賞。2005年「バッテリー」全6巻で小学館児童出版文化賞。11年「たまゆら」で島清恋愛文学賞。他に「NO.6」シリーズ、「THE MANZAI」シリーズ、「ラストラン」「ぼくがきみを殺すまで」「グリーングリーン 」「ぬばたま」など多数の著書がある。
大久保 憲作氏高梁川流域学校代表理事
大久保 憲作
おおくぼ・けんさく 1947年倉敷市生まれ。早稲田大学理工学部卒。74年、倉敷木材に入社し86年社長、2016年会長。15年に一般社団法人「高梁川流域学校」を設立し代表理事。流域の伝統芸能や自然、歴史を学ぶ事業を展開している。1996年からエフエムくらしき代表取締役社長。倉敷青年会議所理事長、倉敷商工会議所副会頭なども務めた。
石原 達也氏NPO/NGOによる
SDGsネットワークおかやま会長
石原 達也
いしはら・たつや 1977年岡山市生まれ。鳥取大学農学部在籍中に大学生だけのNPO法人を設立。2005年に岡山NPOセンター事務局長となり、18年から代表理事。同年、NPO/NGOによるSDGsネットワークおかやまを組織し、会長に就いた。NPOの設立や経営、社会課題解決などを支援する活動を幅広く手掛けている。NPO法人みんなの集落研究所代表執行役、PS瀬戸内株式会社代表取締役社長なども務めている。
広井 良典氏京都大学
こころの未来研究センター教授
広井 良典

◆コーディネーター

山陽新聞社編集委員室長 岡山 一郎

開催概要

日時
6月27日(木)  15:00~18:00
会場
山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町2-1-1) →Googleマップで確認する
定員
300名
参加費
無料
主催
山陽新聞社
後援
岡山県、岡山市、倉敷市、TSCテレビせとうち、oniビジョン、エフエム岡山、レディオモモ
申込方法
申込受付は終了しました。
申し込み専用フォームか、はがき、FAXのいずれかに
①郵便番号 ②住所 ③氏名 ④年齢 ⑤職業 ⑥電話番号 ⑦参加人数 ⑧メールアドレス
を明記のうえ、下記宛先までお申し込みください。先着300名様に聴講券を発送いたします。

※ご応募いただいた個人情報(郵便番号・住所・氏名・電話番号・職業・メールアドレス)は、山陽新聞社が責任をもって管理し、聴講券の発送のみに利用します。
はがき
〒700-8634 岡山市北区柳町2-1-1
山陽新聞社新事業推進室「140周年記念シンポジウム」係
FAX
086-803-8185
Web
申し込み専用フォームへ
お問い合わせ
山陽新聞社新事業推進室「140周年記念シンポジウム」係
TEL.086-803-8184(平日10:00~17:00)

第1回シンポ 関連ワークショップのご案内

ワークショップは終了しました

 山陽新聞創刊140周年記念として6月27日(木)に開催する連続シンポジウムの第1回「AI(人工知能)が描く未来」に先立ち、6月12日(水)に関連ワークショップを開催します。
 シンポジウムで取り上げるAIによる日本の未来予測では、「都市集中型」か「地方分散型」がわが国の重大な選択肢であることが判明しました。都市集中型なら人口減少が加速し、格差拡大、地方衰退が進むが、地方分散型に転換すれば格差是正や健康、幸福度などからも望ましく持続可能性が高まります。AIが予測する未来から岡山県内の課題やどんな動きが必要なのかを考えます。
 ワークショップは、NPO法人などのネットワーク組織「NPO/NGOによるSDGsネットワークおかやま」(事務局・岡山NPOセンター)と連携し、同ネットワークの第3回定例会を兼ねた形で行います。

日時
6月12日(水)19:00-21:00 ※終了しました
場所
山陽新聞社8階会議室(岡山市北区柳町2-1-1)
参加費
無料(定員50名)
  1. (1)連続シンポジウムの趣旨の説明
  2. (2)第1回「AIが描く未来」の内容共有
  3. (3)質問と持続可能な岡山宣言(仮)に向けたワークショップ

別途、SDGs11などの目標に関する具体的な取り組み紹介と問題提起(発表者:NPO法人倉敷町家トラスト代表理事 中村 泰典氏)も行います。