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2024トップインタビュー




新商品・サービス開発に注力
 —業界と貴社の現況は。
 業界は依然として需要減少で経営不振が続いている企業が多いです。お客さまの業界によっては紙媒体のニーズが戻ってきている会社もあるようですが、当社ではコロナ禍で発注形態が変わったお得意先さまからの仕事の減少に拍車がかかり、やや厳しさを増しました。ただ、リピート業務が多いことを理由にこれまでなかなかできなかった新規顧客開拓に注力する好機と捉え、受注を拡大していきたいと考えます。
 —外部機関による支援制度を活用し2022年から始めたマーケティング力強化プロジェクトの進み具合は。
 今年も引き続き営業力強化と新商品・サービスの開発に取り組みます。営業力強化では社員の意識はもちろん言葉にも変化が見られ、能動的な提案により受注獲得も増え、新商品・サービスの開発ではすでに複数の企画が立ち上がっています。メンバーがご利用いただきたい顧客層のもとを実際に何度も訪ねてヒアリング。お困りごとに配慮した内容を考案して、近々リリースする予定です。月2回の研修はグループ企業の協同プレスと合同で実施していますが、互いの仕事内容を深く知るきっかけにもなり、2社の距離が近くなってきています。
 —協同プレスの新雑貨ブランド「OSaOSi DAYS(オサオシデイズ)」に反響があるそうですね。
 おしゃれにさりげなく推し活できるデイリーユースな雑貨ブランドの第1弾として、人気水泳アニメシリーズの劇場版の正式ライセンスを取得し、公式モチーフやイメージカラーからデザインした文房具などのオリジナル商品をリリースしました。他にも推しのデザインをパッケージに入れられる商品を手がけて2月に東京で開かれたギフトショーに出展。ホイッスルや簡易トイレなどをセットした「ポータブル防災グッズ」の評判が良く、多くの問い合わせをいただいております。
 —今後の展望をお聞かせください。
 当社は紙媒体を主軸に仕事を「もらう」から積極的に「つくりだす」ことを意識し、業界の中でもいち早く変わろうとしてきました。今年は営業部、生産管理部、制作部を統合し、チーム営業でお客さまのお役に立てる提案ができればと思います。創業100年まであと6年。推し活商品のように社員の趣味や眠っていた能力を新たなビジネスにつなげ、「印刷“も”できる会社」として付加価値をつくり出します。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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