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2024トップインタビュー




印刷機や電子システム導入
 —段ボール業界の動向と貴社の現況をお聞かせください。
 コロナ禍が収まり経済は上向きといわれていますが、業界では重油や段ボール原紙などの価格高騰から値上げに踏み切ったことで、売り上げは増加しているものの物流自体は減少しています。当社でも売り上げは伸びていますが、このままでは厳しいと考えています。そこで、昨年末から年始にかけ新型の印刷機を導入しました。印刷精度やスピードのアップはお客さまの利益、セット替えなどの時間的なロス削減は社員の負担軽減につながると期待しています。今後は、隣接する関連会社とより効率的に連携し、変形箱や小ロットなど多様化するお客さまの要望にスピード感を持って対応していく考えです。
 —DX(デジタルトランスフォーメーション)やシルバー人材活用など働き方改革に力を注いでおられます。
 今年1月に義務化された電子帳簿の保存に対応するため、2年以上前から請求書などの電子化を進め、昨年は経費の精算システムを導入しました。取引の約9割は電子データでやりとりし、手間や保存場所を減らすことで業務の効率化が進んでいます。人手不足や技術継承の助けとなるシルバー人材は、77歳を最高齢に現在5人に働いていただいています。本人が望む限り、仕事を続けることは生きがいになることと思います。
 —環境保全にも熱心です。
 段ボールの原紙は回収した段ボール。製造工程で出る切れ端も原紙メーカーに戻して再度原紙となるので、元々環境に優しい製品です。長年使っているインクの洗い水の浄化システムに加え、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から接着剤のコーンスターチを再利用する仕組みも導入しました。岡山県認定の「ゼロエミッション事業所」として、「おかやまプラスチック3R宣言事業所」に登録し、社員の意識啓発も図っています。
 —地域とのつながりを大切にされています。
 私が岡山県アーチェリー協会の会長を務めている縁で、大会への協賛など地元スポーツの振興に力を入れています。また、当社のグラウンドでは、週に2、3回、近隣の方々がグラウンドゴルフを楽しまれています。関連会社を含めた全社員による年1回のクリーン作戦など、地域とのよりよい関係づくりを心がけています。




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企画・制作/山陽新聞社広告本部
※2024年4月1日付 山陽新聞朝刊別刷り特集に原則掲載したものです。
※役職名や内容は原則取材時のものです。

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